途中のロビーでトモタカさんとトモヤ君を見かけたのでトモヤ君の頭を軽くはたく。
トモヤ君談:「いつもそんなことしないからテンションがおかしいと思いました」
バックステージへ。
普段なら、組み技等のアップをするものの
ここで足首を痛めるのは最悪なので、試合を適当に観ながらシャドーを繰り返したり柔軟をやったり
結果は適当に耳にしたり。
試合を観ていなかった剛田×森の結果には驚いた。
入場裏口へ。
勝つ勝つ勝つ
勝てる勝てる勝てる勝てる
珍しく自分に言い聞かせる
これまで、試合前に「勝つ」とか考えたことなかったなあ
「アレやろー」とか「コレやろー」ってことだけを考えていて勝ち負け意識してなかったし。
アパッチさん入場。
あー、そう言えばこんな入場曲でしたね。
※アパッチさんの入場曲をまともに聴いたのは両国での第五戦のみ。
別にどうだっていい。
リングに入って、僕が勝って帰ってくるだけ
この曲を聴くことは、今日はこれが最後。
アパッチさん入場完了
佐野入場
例によってバトルクライ
歌が始まるところでゲートへ、ゆっくり歩を進め
DDTの高木三四郎みたいに両手を挙げて自分を鼓舞してタイミングを図る
アパッチさんに目をやる。
明らかに適正体重じゃあない、75kgなんてないだろう。
色白なこともあってややプヨっとした感じすらある。
イケる。
リングイン
また例によって風香シャドー
ワンツー左フック、右踵落とし、右ハイキック
キレ悪くない。
足も痛くない、イケる!!勝てる!!
コール時はいつもみたいに左手を垂直にあげて相手に突き出し90度捻る。
ステファン・レコを微妙にアレンジ(その実単なる勘違い)
試合開始直前
コーナーを二度鉄槌で叩く
ゴングが鳴る
アパッチさんがグローブタッチを求める。
いつも僕はグローブタッチをしない、一回目の吉永戦も松本戦も浦野戦も学金狗戦も野村戦も。
ついしてしまったのは二回目の吉永戦だけ。
要するに負けた試合だけ。
当然試合中にそんなことを気づくこともなく、ついつい普通にグローブタッチ。
少し離れて距離をとると右フックが飛んでくる
ああ、これくらいならいいや。
すぐに組みにいかなくても、構え低いし横に広がっているしストレート当たるんじゃないか?
とワンツーを何も考えずに打ち返す。
顎も上がっているし、返しの腕のガードもしていない最低な一品
右ストレートに合わされたカウンターの右
あー、これがライトクロスってやつですか。
そう、負けるとしたらこんなカウンターだと思っていた。
それ以外で負ける気はしなかった。
だから…顎を引け、ガードを上げろって自分への作戦にも書いた。
のに、ナニコレ。
松本戦や学金狗戦みたいになんでガードが挙げられなかったんだろう
なんで吉永戦みたいに顎を引いてなかったんだろう
アパッチさんはパンチにおいては彼らよりも危険なのに
ということで

上がった顎にモロに喰らった。
意識ははっきりしてる。
はっきりしている、何もかも聞こえる。
が、視界がブラックアウト。
真っ黒
前につんのめって倒れる
「ダウーン!!ノックアウトー!!」
リングアナの声が聴こえる
嘘だあああああああああああああああああああああああああ!!
現実を受け入れられない僕はそのまんまぶっ倒れる。
もう、このまま眠ってしまいたい、寝て起きたら全部悪い夢で試合前だ。
とかそんなこと考えて寝ていたらこんなことになっていた。

ひょこっと起きて、アパッチさんに「まいった」と一言
不思議なことにアレだけ勝つ勝つ勝つ勝ついって自分を追い込んでいたのに
この日は全然負けたことが悔しくなかった。
悔しくない、とは違うのかも知れないけれど自然に受け入れられた。
しょうがねえなあ…と。

あの時こうしていれば、あの日に戻れれば
なんて今週何度も思いましたがその日だけは負けをあっさり受け入れていました。
ということで、僕周辺は僕も含めて勝つもんだと思っていたので呆然としていました。
終わった、佐野消えた。
ダメージって言うよりショックで呆然としながらグローブを外し、受付に行って保証金を返してもらう。
あー……。
バカめ。
もうちょっと続きます。