切手商のWさんから、小生のために拾っておいたという3等郵便局の書留便。

越後/新潟東中通の丸一型日付印が押されており、「この局はあまり見たことがないのでは・・・」と言われ、「確かに」と思ったものの、これを1000円で買うのはどうかと思いつつも、裏面を見て、購入を決定しました。

 

 新潟県庁差出の書留便です。

 新潟県庁と言えば、新潟郵便局が引き受けた官民往復便や公用郵便を多数見ていただけに、この組み合わせは新鮮に思えたのです。

 

 そこで、新潟県庁舎と郵便局の位置関係を調べてみました。

 

は新潟奉行所屋敷を使用した初代県庁舎。こんな感じでした。↓↓↓↓↓↓

 (新潟ふるまちのHPより)

 そしてAの場所(現在の新潟中郵便局の位置)に新潟郵便局がありました。当時は県庁のすぐ近くに新潟郵便局があったことがわかります。

ところがの初代県庁舎は明治13年の新潟の大火で5000戸以上の木造家屋とともに焼失してしまいました。

この時新潟郵便局が焼失したとの記載は見当たりませんでしたので、延焼は免れたものと思います。

 

同じ年に、の東中通1番町に、洋風の2代目庁舎ができました。

Aの新潟郵便局とは多少離れましたが、それほど問題になる距離ではありません。

 

明治38年4月1日に、の近くのBにあった新潟東中通郵便受取所が局種変更され、3等郵便局に昇格し、県庁の郵便物を取り扱うようになったと思われます。

〔新潟東中通郵便局の沿革〕

 

昭和7年に学校町に移設、昭和60年に新光町に移り、現在に至ります。

 

そのようなわけで、新潟東中通郵便局が取り扱ったのは不思議ではありませんが、新潟県庁と取扱郵便局の位置関係を学ぶいい機会になりました。