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医学薬学からアプローチ1-1の続きです。
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今回は頭の中の脳のお話です。
統合失調症は脳の病気です。
脳内の神経伝達物質が乱れて、ドパミン(幸せホルモンなのでほどよく出ていれば良い)という物質の過剰な働きで幻覚、妄想、興奮などの症状が起こるという考えがあります。
近年はさまざまな分野で研究も進み、新しい薬やアプローチが出てきています。
神経伝達物質は主にドパミン、ノルアドレナリン、セロトニン等があります。
ドパミン:
喜びの感情に関係してます。どんどん対象物から喜びを求める「報酬系物質」でもあるし、嫌なもの不快なものにも反応してしまう「回避行動系」でもあります。イライラして対象物からのストレスを発散しようとします。
ノルアドレナリン:
危険を知らせる物質です。興奮させたり、覚醒作用があります。原始人が夜間、獣に襲われそうになったときに出る神経伝達物質です。
セロトニン:
ドパミンとノルアドレナリンの出方を抑制してくれます。そして精神の安定、生体リズムの整え、睡眠時間の確保、体温調節などしてくれます。
メラトニン(神経伝達物質ではなくホルモン):
体内時計を整えたり、睡眠を促す作用があったり、体温、血圧の低下を防ぐ作用があります。松果体という場所で造られます。そして太陽の光を浴びると造られます。鬱病の人はメラトニンが不足ぎみです。
ドパミンについて解説しようと思います。↓
シナプスとは神経細胞(ニューロン)の接合体のことです。
健康な人は、ほどよくドパミン(ドーパミンとも言う)が出ていますが、統合失調症の人は、ドパミンが大量に生産されていて、ドパミン受容体(黄色の所)がドパミン(赤いやつ)を普通の人より多く受容しています。
統合失調症の人は、一般的にストレスに弱い体質になっています。そのため、小さな環境の変化や負荷などが状態の悪化を生じさせることがあります。
まず、「ストレスに弱い体質なんだ」と認識することで、生活プランやストレス対処を身につけることが大切になります。
生活のちょっとしたことがストレスになる可能性があります。
「普段の家事」「病院の待ち時間」「季節の変わり目」など些細な出来事がストレスになることがあります。楽しいこともストレスになることもあります。例えば、楽しい旅行や友人との交流などなど。
ストレスへの対処が苦手な場合が多いので、例えば、誰かに助けを求めたり、気持ちを切り替えたり、発散したりすることが大切です。人によってその方法は異なります。
これはストレスをダムに例えたものです。
【環境調整】
落ち着けて静かに心を安らげる環境を作ることが大事です。ここでは木を植えて溜まったストレスを減らす!というイメージをして下さい。
【対処】
何か趣味に没頭してストレスのダムから排水口へ、ストレスを逃がす!というイメージをして下さい。
【薬物療法】
ストレスのダムが溢れでないように、薬を飲んで堤防を高くする!というイメージをして下さい。
次回、統合失調症についての論文の医学薬学からアプローチ1-3から続きを読んでいただけるとありがたいです。![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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