HRの最後に1週間で席替えするとの話があり、それで最初の一時間は終わった。


教室から教師がいなくなっても浅野くんの姿勢はかわらずに目をつぶったままじっと腕組みをしていた。







ジンくんが後ろを振り返り浅野くんになにかを話し掛けていた。



香織はあたしの席まで回り込んできた。

香織はなんだか居心地がわるそうだった。
香織の席の後ろがジンくんというだけで落ち着かないのだろう。









もちろんあたしも落ち着かなかった。

浅野くんが気になって仕方なかった。










結局あたしはその一週間は浅野くんと話すことはなかった。





浅野くんを怖いと思っていた。
なんだか触れちゃいけない存在のように思えた。







そして最初の席替えを迎えた。
はじめの1時間目はHRだった。


年間スケジュールや受験についての説明があった。




あたしはそんなことより浅野くんばかりが気になった。




黒板をみようとすると一番前の端っこだからほぼ横を向いている状況になる。



そうなると浅野くんが視界のギリギリのところに入るから。






先生の話なんてまったく耳に入るわけなんてなかった。







あたしの意識の大半は彼に向いていて、
視線だけは教壇に立つ担任をみているようだった。





浅野くんは、腕組みをしたまま無表情でじっとしていた。








そんな姿を見て、取っ付きにくそうだと思った。









腕組みは人を寄せ付けないように威嚇をしながら
大切ななにかに守っているようにも見える。








あたしはその大事な何かにそっと手を伸ばして触れてみたい。

そしてあたしを大事な物の一つに加えてほしいよ、浅野くん。
日頃ネイル画像をちょこちょこ見ていて素敵なアーガイルを見つけた。これからも。ずっと。-200911060818000.jpg
 
 
 
さっそく真似てみたけど、
選択したカラーが悪かったのか、意外と地味に仕上がってしまった。
大人しめなピンクベージュなので
若いお嬢さん風になってしまった(汗)
服装を選ばないデザインとカラーだったけれど、
インパクトにかけるかなぁと。
 
 
 
最近はデザインにこだわるようになってきて、
自分でも考え、配色にも悩む。