「…カオルコ、ごめん。」
私もごめん。
桜井さんの言う通り、私は桜井さんを見てなかった。
元カレを思ってた。
けど、桜井さんの優しさに触れるうちに、段々と元カレへの気持ちは薄れて…
桜井さんが大好きになった。
桜井さんに会えないときは、今何してるのかな?って考えたり、
1人で美味しいもの食べてるときは、桜井さんと一緒に食べたいなー、って思った。
1人で眠るときは、寂しく て、なかなか眠れなかった…
「…うん。」
上手く、気持ちを伝えられなくて、不安にさせてたね。
ごめん。
「…俺が悪いんだ。ごめん。」
違うよ。
本当にそう思った。
綺麗にサヨナラしたいからじゃなくて、、
怒りとか、そういう気持ちはいつの間にか無くなっていて…
こんな風に悲しそうな顏をさせてしまった事を申し訳なく思った。
「…俺達、もう一度やり直せないかな?」
予想外な言葉に驚いた。
「…俺、そんな風に思ってくれてたなんて知らなくて。今回は魔がさしたっていうか…やっぱりカオルコが好きだよ。」
…。
「本当にごめん。許して欲しいなんて言ったら、むしがよすぎるけど…大切にする、約束する。」
真剣な顔でそう言ってくれた。
何と答えていいか、分からなかった。
正直、嬉しかった。
でも、、、
【やり直す】
とは言えなかった。
それは桜井さんを許さない、とか
信用できない、
とかではなくて…
何故か
潤さんの顔が浮かんでいたから。
何も言えない私に、桜井さんは、
「すぐに返事は難しいよね。気持ちが決まったら連絡して?待ってるから。」
はぁ、、
家路を急ぐ帰り道、可愛いケーキ屋さんが目にとまった。
甘い香りに誘われて店内に入る。
うわー!
美味しそう!!
見た目も可愛い!!
あ!
潤さんに買っていってあげよ!
てか、何が好きなんだろう…
ショートケーキ?
いや、チョコかな?
んー、でもチーズ系も捨てたがたい!!
結局、たんまりケーキを買って家に帰った。
御裾分けしたくて、潤さんに電話した。
が、出ない…
仕事中かな?
…1人でケーキを食べた。
とっても美味しい!!
そう、美味しいのに…
潤さんの笑顔を思いだし、なんだか寂しくなった…