奥田健次先生による行動分析学入門書。
拝啓、アスペルガー先生」↓が面白かったので、続けて読んでみました。


メリットの法則というのは、以前テレビ出演された際に使われた、行動分析学を専門用語を使わずに説明するための造語だそう。

確かに「人間は、その行動をした直後にメリットが生じると、またその行動をするようになるのだ」と言われるとわかりやすい。

何か行動に問題がある場合、気持ちや状態(内側)に原因を求めてしまいやすいけれど、それでは循環論に陥ってしまい、本人の行動は変わらないことが多く。

(誰が見ても明らかな)行動とその直前・直後に何が起こっている/いないかを注意深くみて、改善していくというアプローチは斬新で。練習が必要だけど、やってみる価値はありそう。

実際、行動問題があると、落ち着かせるために何らかの対処(飴にしろ鞭にしろ)はするけど、行動問題をすると飴がもらえるという誤学習や、鞭がない場所ではできないという事態につながりやすい。

著者が提案するのは、適切な行動の時に飴をあげる/問題がある時はあげないという「アメとアメなし」というシンプルなスタイル。

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“報酬で動かす”というのも、おかしな話だ。“動かす”というよりも、自発的に“動く”ように援助しているだけである。
(中略)
世間一般で言われる「罰」(嫌子出現の弱化)を使って“動かした”のではない。条件だけを明確に定めて、あくまでもイチロウ本人の自由な意思によって“動く”ようにしたのだ。
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一人ひとりしっかり観察して、タイミングやゴール設定など適切な形でできれば、効果的だろうな〜というのは想像できます。

興味深いのでもっと勉強したい&この切り口で身近なものごとを見る練習をしてみたいと思いました。