株式会社 千館 山都 (センカンヤマト) 

代表  ジェームス 角田 



ヤスヒコと
チハル とベンチで話していたときに
声をかけてきた どてらい男が 二人に渡して行った 名刺には そう書いてあった
裏面には 

筆文字で力強く

不動産  とある
なるほど 言われて見れば そう見える
年齢は40代中頃   あの間合いの詰め方から
察するに イメージより軽い身のこなし
何か極めてそうな 何かのプロっぽさ 

刑事と言われたら そうだろうと思う
極道と言われたら そうだろうと思う
ホテルの料理長とか 

まぁとにかく  どんな場所に居ても
その存在感が 管理職的な
 人を扱い慣れているような 
そんな イメージだ

ジェームス って ハーフなのか? 
まぁ なんだか 変わった事言ってたし

距離感がどうとか 
 道楽とか ねたましいとか

だけど 今 ジェームスには用事はない
部屋を借りるとか そんな時には相談してみよう

ヤスヒコは 箱を売る為に どうするかを考えなくてはならないことを思い出した

『 ねぇ ヤスさん 』

チハルが名刺を眺め 微笑みながら話す

『 ジェームスに手伝ってもらおうよ! 』

『 ぇ、 どんな風に? 』
『 距離道楽とか 何とか 私の事を 一目置いてるようだし
 手伝ってと 素直に言わなくても 
 ある 意味 距離感とか チョイスとか 
面白い感じの事なら  あの人 無限に手伝ってくれそうよね  しかも 費用くれとか
ケチなことを言わなそうだし 』

チハルは とても真面目な顔で冷静な分析をするヤスヒコもその意見には賛成だった  

箱を売る これは決まっているが

どんな人に  どのように売る 

師匠からのアドバイスは 

 1個 1万で売る

細やかな演出で出されたコーラ様

ピッピッちゃんからは 

寝る時に考えるな と 

まだまだ ヒントがすくない

目的に向うには考える頭は多いほうがいい
材料を揃えまとめる 
絞りだすには 色々な角度から見るほうがいい


そんなことを考えている横で チハル
ジェームス角田に電話した

『 先ほどは どうも 私、山口チハルと申します ほんの小手先の距離道楽を誉めて頂きまして  嬉しいやら  そうでもないやら 

まさか あの程度で喜んでいるわけではない
と思ってますけど 、

ジェームスさん  会社の応接室は
空いてますか 別にそこを使いたい訳じゃないんですが 、』

『 おお! そうですとも あの程度で 喜んでませんょ そして 応接室は今使っているけど
丁度今そこを あけようかなっと 思っとった所だった いや あける  あけますとも 💦』

『あら 空いてるなら って思ってたのに なんだか 無理させてしまうみたいだから また今度 にしますね! 私にとって今度は来年くらいなのですけど 😃』

『あぁ~ す いや ちょ ちょっと待って下さい!  チハルさん  どーしても使って欲しいです! 使って下さい 応接室 使って下さい
!! 』

『ジェームスさんが、そこまで言われるのなら 仕方ないですね では 名刺の住所のところで
良かったですか? 』

『そう そこですよー お待ちしております

 は!

んーふふふふー いやはや  やられましたね
やはり かなりの上級者ですな 、 』

『 ジェームスさん  』
『 はぃ 』
『 あ り が と う 』

ヤスヒコはチハルの 
わずかな掛け合いから導き出す 分析能力 
有利な話しの持って行き方   交渉術 
結論でたらすぐに行動する   行動力

自分が教わってきたジャックユニオン流に
似た印象をうけていた