ゴロフキン対ブルック | ボクシング原理主義

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ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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***WBAはこの試合をミドル級タイトルとして承認しない事を決定したようで、記事はその発表前に書きましたが、承認取り止めの理由はブルックにミドル級の経験がないことに対する規範と安全性を考慮したとのこと。***




どうも木村です。

プロに復帰しました

ライト級、Sライト級、ウェルター級の

どの階級でも良いので対戦相手探しています!

必ずいい試合するので、よろしくお願いします。







ところで遂に・・・



ですな。



スペンスJrがIBFだったかのタイトルエリミネーターでブンドゥをKOしてすごい視聴件数だったらしいですが、その王者であるブルックがなんとミドル級まで上がってからあのゴロフキンに挑戦。(多分これでウェルター級のタイトルは手放したはず?)



「階級の壁」が存在するこの競技でミドルは決定的な節目とでも呼んでいい階級でしょうが、今回ブルックが行おうとしている契約体重に頼らず階級を越える挑戦を過去に達成したグレーツにあのヘンリー・アームストロング




ロベルト・デュランがいますね。




ゴロフキンについてはもはや説明不要ですが、ブルックに関していえば現ウェルター級王者の中では一番リジットなボクシングであり、対戦履歴的にパッとしないですが、ポーター戦を見てもボクシング自体ではポーターやサーマンより上でフィジカルなファイト力みたいなもので五分五分、エネルギッシュさみたいなところで少し落ちる印象を受けます。

ただ、ウェイトシフトやフットワーク、ポジショニングや角度に精密さや一転集中力ではずば抜けて高く洗練されていて、パンチ力も一番硬い・重いパンチを打つのはウェルター級でもこのブルックかスペンスかという感じ。

多分モンローJrがゴロフキンにやったような戦い方でインサイドから真っすぐ通し続けてボディを刺しながら距離をコントロールしつつポケットに居ついてパンチ力と技術力を使うつもりでしょう。

そして、これは結構ゴロフキン相手に機能すると感じるし(ロサドやモンローのような体躯で劣らない或は上回るがちょこまか動くsウェルター級からの選手に手間どったように)、もしミドル時代のジェームス・トニーがゴロフキンと対戦したならそうやって翻弄しそう。



ただ、

アームストロングもデュランもミドルで通用したフェザー、ライト級上りはインファイターだった。

ブルックはしっかりしたナチュラルウェルターの体格でスタイルもインファイターではなくてインサイドは角度をつけてディフェンスしてアウトサイドはスウェーなどで一定の距離を保つボクサーパンチャー。レナードのような外に居続けるようなアウトサイダーでもない。


予想するとどうしてもゴロフキンが序盤様子見てからすぐに2回くらいでもKOしてしまいそうですが、ブルックの火力とテクにゴロフキンが驚く場面もあるはず。

モンローやロサドほど動き回らない代わりになまじパンチがある分その火力を維持するためにブルックがワンパターンになったりしたらパンチの距離と角度の幅の多いゴロフキンが簡単に仕留めてしまうだろうし、逆に、ブルックもそれを承知だから今回フィジカルトレーニングで当たり負けしない、幅を失わないボクシングと決死の動きをインプットしてきたはずでしょう。

ブルックがあっけなくやられてしまうのかジェームストニー化するのか…


水をさされてもなお
恐楽しみです。




おまけ