ガルシア対マティセ考察 | ボクシング原理主義

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ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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 「先日、ゲリラ雷雨の影響で一瞬エレベーターが停電し、開きそこなった扉に頭を強打。・・・遠くばかりに思いを馳せず目の前の事にも集中していないと痛い目にあいますな。

ところで、物事を本当に突き詰めようと考えたなら、表面的な一貫性に捉われる事を何事に対しても・・・いや、特に自身に対して止めねばならない時が来るものだ。何事も自身を通して経験するのだからね。」



「御託はいいから本題に入ってくれ。」

 

 「メイウェザーカネロのアンダーに追加された事で話題のダニー・ガルシアルーカス・マティセ

メイウェザー対カネロは正直ミスマッチであると私は思っている。そういう訳で、このアンダーカードの方が興味の対象な訳です。

ところで、興味があると言っても、興味の性質や理由というのは多様だ。興味という一つの状態をよりよく理解するという事はつまり・・・」


 

「御託はいいから!」

 

 「まず簡単に選手のスペックを考えてみよう。


ダニー・ガルシアスウィフトの異名どおり素早い選手だ。
しかし、多くの人には彼が速く見えないようだし、むしろ遅鈍な印象を与えるようだ。実際フィジカルやパンチングパワーもあって、そちらの方が優先的に戦術のウェイトを占めている。

ルーカス・マティセの方も特にスピードのある選手ではない。が、パワーやフィジカルには桁外れに高いものがある。


さて、

この両者の比較で最初に注目されるべきスペックは打たれ強さ
実はこの二人はそこまで顎の強さを試されていない。よって先ず両者の打たれ強さについてもっともらしい仮定強度を設定する事が大切だ。が、この二人の対戦がデリカシーも無くボコボコと被弾し合う展開になるとは思えないので、この件は予想の回にまわそう


お互いパンチ力は非常に高いものがあり、マティセの方はガードの上からでも相手をショックで戸惑わせ程のパンチ力で、ガルシアも相手を揺さぶる種類の硬いパンチだ。お互い左フックの殺傷能力が高く、マティセは被せる右クロスにも相当の威力がある。ボディー打ちやジャブという威力に限らず戦術的効用を発揮するパンチに関してはガルシアの方がよりよく洗練されている。



スピードに関しては、先ほども述べたようにガルシアの速度は過小評価されている
この事は私にとっては本当に良い目安で、私は彼のスピードにもう疑いを持たない。

以前スピードには性質としてファースト(速い)とクイック(早い)の違いがあると説明した事があるが、ガルシアはクイック系統だね。例えば、エキサイトマッチでよくジョー小泉さんがクイック系のボクサーの事をハンドスピードがあると形容するが、つまり反応速度とそれに併せたパンチの用意が早いという事だ。相手の速さに関わらず手の戻りの悪さ目掛けて打ち終わりにや打ち始めにパンチをミートさせられる早さを持ったタイプの事だね。

これは西部劇のガンマンの決闘のような、居合いの素早さで、速度というボクシングのダブルスタンダードで云えば、メイウェザーがこのクイックパッキャオがファーストだろう。カネロもクイック系統だが、反応速度よりは読みに頼るし、之には種がある。エリック・モラレスアントニオ・バレラといった選手達も速いだけでなく、よりクイックなタイプだったが、そういう意味でガルシアは彼らと同等のスピードだろう。


マティセはマイダナ同様にスピードやタイミングに頼るよりは積極的に打って出る思い切りに頼るタイプだね。

予想の回でこれらの事を織り交ぜながら試合展開を予想したい。」



「ところで、

明日は何気にデオンテ・ワイルダーの試合なんだが・・・まぁ、このまま29勝29KOになるんじゃないのかな・・・。

そして、先日、荒川選手と激闘を演じたオマール・フィゲロア
11月にブローナーとのやるかもらしいな。」



「やっぱり。」




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