
http://www.fighthype.com/news/article14739.html
FightHype以外ではこの件について報じているところが無いので信憑性の程は分からないが期待したい。
ボクシングシーンに早速、昨日のESPNの記事への反応があった。
http://www.boxingscene.com/rigondeauxs-manager-hbo-making-huge-mistake--67553
内容はリゴンのマネージャーのゲーリー・ハイド氏が不快を顕にしているというリゴンドーのトップランク、HBO離脱を匂わせる内容だ。
「ボブ(アラム)はもっと物事を率先してリゴンドーに適当な試合を与えるべきだ。
我々は自分達の仕事をしっかりこなしている。私はマネージャーで、選手に世界最高のプロモーターに付けた。トレーナーは選手を140ポンドから下で世界最高の選手に仕立て上げた。次はボブが試合を提供する番なんだ、必要ならHBOと一緒になろうがShowTimeと一緒になろうがね。
彼は自分の仕事をこなさなければいけない。選手をプロモートするのは私の仕事ではないんだ。きっと彼はやってのけるはずさ。」
「リゴンドーは自分の不利になるような事はしない。彼は試合に勝つために成さねば成らない事をする、そしてそれは相手によって毎度変わるんだ。ドネア戦では、ドネアを倒すにはたった一つの方法しかなかったし、彼はそれをやってのけた。ボブ・アラムはリゴンドーをHBOに放送させるのは難しいと言った、しかしリゴンドーとドネアの対戦はHBOが望んだ事だった。彼(リゴン)は1年半の間でドネアが初めて対戦した活きのいい対戦相手であったし、リゴンはドネアを教育した。そして、リゴが彼をたった12勝0負けの戦績で倒してしまったら、HBOはもう彼は必要無いと言うんだ。私はHBOは大きな間違いを犯していると思うよ。」
「ドネアは偉大なパウンド・フォー・パウンドであるべきはずの存在で、リゴンドーはただの12勝無敗のキューバ人のはずだった。彼らはリゴンドーがノックアウトされていたらもっと欲しがってくれたのかな?リゴンドーはキャリア最高の試合をして、彼らはそんな彼が欲しくないそうだ。HBOは大きな間違いを犯している。HBOが初期のメイウェザーを作り上げていた時、彼はバムとばかり闘っていた。しかし、リゴンドーは12戦中6人の世界王者と戦っている・・・そんな事は耳にしないよね。」
「もしリゴンドーが、ドネアが去年提供された対戦相手と闘っていたなら、彼は相手を一人残らず粉砕していただろうしブーイングなんて聞こえなかっただろう。リゴンドーは無敗の選手、飢えた選手、パウンド・フォー・パウンドである選手とリングに立たされてきた。12勝無敗の戦績にしてはとても素晴らしい競争をしてきたんだ。彼はそれでも12勝無敗だ。もしHBOが血まみれで凶暴なファイターを観せたいならUFCでも流せばいい。しかし、もし彼らが最高のテクニックで目覚しい試合を求めるなら、リゴンドーを観せればいい。リゴンドーとフロイド・メイウェザーJrは2人の世界最高の選手で、彼らは技術面でとても恵まれている。」
「ShowTimeでは、アブネル・マレスやレオ・サンタ・クルズといった選択肢が沢山ある。これは実現可能だろう。HBOは大きな過ちを犯していて、彼らはこの事を後悔する事になるだろう。」
「トップランクは以前、似たような背景でメイウェザー離脱を起こしているね。
ぶっちゃけ、ネットワーク間の柵とそれに追随するプロモーション間での柵を考慮すると、リゴンはShowTimeとGBPに移った方がファンとしては面白い訳だしね。
ギャーリー・ラッセルJr、マイキー・ガルシア、将来性が豊かなレオ・サンタ・クルズ、ドネア戦にGBPと力を入れたが実現を拒まれたアブネル・マレス。テラサス、ジョニゴンもいるし、ここに今回の件で階級の移動も辞さないであろうリゴンドーが加わるとなると、スーパーライト、ウェルター、スーパーミドルを超えるかもしれないボクシングで最も熾烈な競争階級がスーパーバンタム、フェザー、スーパーフェザーのいずれかに出来上がる可能性があるわけだし、世界の市場がアジアに移動するかもしれない現在から未来を考えると日本人選手が多いこの階級が発達する事は我々にも喜ばしい事だ。」
ボクシングというアメリカ中心のスポーツの市場がアジアに少しずつ移動した場合、将来は今までアメリカやヨーロッパに移動していた人材もアジアでキャリアを始めようとする流れが出来るかもしれないね。一昔前の勇利アルバチョコフのような人材がチャンスを求めてアメリカではなく中国や日本に定期的に流れてくるかもしれない。もちろん想像力を働かせた上での可能性なんだが、そうなった場合、日本自体の競争も苛烈になり、上手くいけば世界でも稀有な選手を生み出す土壌になるかもしれない!」「ただ、世界の注目がアジアに注がれた場合、またその注目をアメリカに戻されかねない状況があるのも事実だ。或いは、現在日本で育てられている選手達が太刀打ち出来ない質の選手達が多く流れてきて、生粋の自国民による代表選手をそんなに持てないオーストラリアとかドイツのようになるかもしれない。
しかし、そこは日本のバイタリティの問題で僕は大丈夫だと信じている。
何故なら、日本に居ながら態々海外ボクシングファンというのは山ほどいるが、アメリカにいながら日本のボクシングファンというのはあまり聞かないという事が理由だ。つまり、海外的なボクシングに目を向けている人間はボクシングに職業や関係者として関わる人同様、或いは、それよりも多く存在しているという事で、そういう変化に対応するだけの才能を日本は既に多く有している可能性があるからだ。Wowowのエキサイトマッチなんかも例外を除いて海外専門のチャンネルだしね。
ボクシングがあまりテレビなどでは放送されずネットでのスポーツ観戦になると、どうしても世界最高峰である海外の市場に目がいくものだ。そういうものを観て育った世代が日本のクラブ制のジムや、それによるトレーナー業の崩壊という現実、自国でのボクシング人気あるいはスポーツ自体が世間に保つ風評みたいなものに触れてモチベーションを消失してしまう事はよくある事だし、多くの格闘家などがボクシング出身者である現実もあるわけだ。つまり、日本ではボクシングというよりは日本ボクシングに対する適性が問われるわけだ。
ボクシングというのは世界的なスポーツではあるが、やはりお国柄というのも存在するし、いつでもどこでも閉鎖的で田舎じみた精神に支配された状況がある面でのネックとなるものだ。
しかし、自分達が世界に近い現場にいるという事や夢の実現に近いという意識は、今までのリスクとチャンスの比率を変化させて多くの才能をボクシングに呼び込む・育てるキッカケになるはずだ。
そのチャンスの中で(システムに対する変化と共にであるが)選手、トレーナー、マネージャー、プロモーターとして力を開花、発揮する人達も出てくるだろうし、結果として素晴らしい内容のある世界としてボクシングが活性化する夢が持てるね。こんな話をし始めると、将来ボクシング自体が全体としてどんな形態となっているかまで考えないといけなくなるし、途方も無いので切り上げるとしよう。
なんにしても真の競争というのが新しい風を吹き込んで、願わくば一層素晴らしい世界になることを望みたいね。
そういう訳で、GBPはリゴンドー獲得に迷わないのではないだろうか。
エリスランディ・ララの件もあるが、アジア市場爆発の時に、このあたりの階級をコントロールしてるほうがGBPも進出しやすいわけだしね。
ところで、昨日貼った、この記事の理由となったESPNの記事。その中に面白い項があって、10月のコットの試合のアンダーカードに出場するテレンス・クラウフォードについてだ。
ボクシング原理主義をお読みの方ならご存知だと思うが、僕は彼が実質的にはライト級最強の一人だと考えている。そんな彼の10月の対戦相手は未定なのだが、アラム氏はユリオルキス・ガンボアを検討していてカーティス・ジャクソンプロモーターも乗り気なようだ。後はガンボアにその気があるかないからしい。実現すればメインよりもいいカードだろう。
ところで、ヘイ対フューリーについて。
この試合はヘビー級で、予想し辛いというか何が起こるかわからない階級だ。
やはり本来もっとも注目されるべき階級だと思う。
フューリーは、あまり評価されないが、パンチのテクニック・ディフェンステクニック共に洗練されていてヘイのそれより上だと思う。
ヘイはテクニックよりは身体能力と感で、フューリーよりも読みと飛び込み、カウンターの一発に頼るタイプだと感じるし、センスや注意力は感じるが洗練されているとは言い難い能力だ。しかしクリチコ戦や大舞台を経験しているし、年齢的にも25歳のフューリーよりは有利な感じがする。
お互い下がりながらのボクシングを重宝しチャンスを待つタイプだね。
もしヘイがカニングハムのように低く構えて前進し続けても大丈夫な展開になるようなら、ヘイが非常に有利だろうが・・・どうなんだろう。クリチコ程ではないがフューリーはヘイがやってきた中で最高の部類だと感じる。」
おまけ