今や国民的アイドルとなったマリトッツォ!
マリトッツォがブームになると思ったきっかけ
2020年の年末にきたテレビからのオファーで、2021年のトレンドスイーツを語って欲しい...という事で、いろいろ調べていたところ〝マリトッツォ〟の存在を知った。そして、マリトッツォも含めての「2021年はホイップ盛り盛りスイーツがきます!」と言い放ち、紹介したところから、僕のマリトッツォ探索がはじまった。そのテレビの放送自体は2021年の正月明けだったと思うが、その同じタイミングで、福岡のアマムダコタンというベーカリーが発売したマリトッツォがInstagramを中心にSNSで大バズりしており、「やっぱりこれキタな!」と実感した。
そこから全国に広まるまでは最速だった!
普通、SNSで火がついて、全国に広まるには1~2年かかるが、マリトッツォは早かった...もうその数か月後には東京・大阪を中心にマリトッツォを販売する店舗が増え(スイーツ屋だけでなくパン屋の参戦も可能な商品だけにそこも加速の要因となった)、更にコンビニでの発売がきっかけとなり、恐らくスイーツ史上最速で全国区になったであろうマリトッツォが、現在もその勢力を拡大し続けている。
インフルエンサー無しにスイーツブームはこない?
自分が流行らせた!というには大げさだが...〝きっかけ(仕掛け人)〟ではあったかな?と。間違いなく言えるのは、日本で最初にテレビで「マリトッツォがくる!」と提案したのは自分である。そして、その頃にテレビのオファーが多かったというのもあって、コンビニスイーツの広報さん、商品開発担当者とお会いし、お話する機会が多かったというのもあって、「あまいさん!今年流行るスイーツは何ですか?」と必ず聞かれるので、二言返事で〝マリトッツォ〟と答えていた事。更に「コンビニでも再現可能なので、ブームにする為にも是非商品化を!」とゴリ推ししていた事(コンビニは専門家のそういう意見を素直に取り入れてくれるんです)。SNSでバズっただけではブームにはなりません。SNS(インフルエンサー)~テレビ(WEBメディア)~コンビニ(小売店)...この拡散要素を経て、ブームとなるのです。
いまや社会現象的なブーム?!
マリトッツォとは??
A REGA` -ア・レガ -
マリトッツォ コン パンナ
350円
※取材は2021年の1月(過去の投稿より)
いま、SNSを中心に話題になっているスイーツといえば「マリトッツォ」という、イタリア(の、主にローマ)で人気のスイーツですが、これからこのスイーツがブームになるであろうこの瞬間に、自分なりの感想を綴ってみようかと思う。
先日食べ歩いたのはたったの2軒。でもこのふたつで「マリトッツォの魅力」を100%感じる事ができたので、その魅力を存分にお伝えしますね。まずは1軒目...そのお店は目黒(白金台)にあります。
ア・レガ -A REGA`-
僕はこのお店よりも先に、数軒隣の姉妹店「トラットリア ダル・ビルバンテ・ジョコンド」という、本場イタリアの伝統的なローマ料理を堪能できるこちらでお食事をしたことがきっかけで、ここの料理長兼総支配人 古川さんと出会い、更に数年前にオープンした「ア・レガ -A REGA`-」を知りました。
そう、この説明からもうお分かりのとおり、本場ローマのソウルフード「マリトッツォ」は、ここ ア・レガ -A REGA`- (&トラットリア ダル・ビルバンテ・ジョコンド) なくしては語れないという事。
古川さん曰く「ウチが日本における発祥ではないかもしれないけれど、3年前から作り続けてきたマリトッツォが話題になった事は嬉しく思います...」と。そうなんです!この本場イタリアのエッセンスを宿した ア・レガ -A REGA`- のマリトッツォこそがブームの火付け役だと僕は感じたのです。
そんな、ア・レガ -A REGA`- のマリトッツォをいただいてきましたが、もう泣きそうになるくらいに美味しかったんです。なにがって?見た目はシンプルな、パンにたっぷりの生クリームをサンドした〝背徳感〟たっぷりなスイーツなのですが、古川さんの解説を聞きながらだと一味も二味も違う...
そう、今、僕は「マリトッツォというストーリーを噛みしめているんだ!」と。古川さんがマリトッツォを通して伝えたいのは「イタリア、そしてローマの食文化」だという事。
まず古川さんがイタリアでの修行中に「ローマ料理」のひとつとしてマリトッツォの参考にしたのが「Pasticceria Linari」と、「Il Maritozzaro」だそうです。後の方は店名がイルマリトッツァーロですからw マリトッツォがいかにローマでポピュラーなスイーツか?という事がわかります。
さて、見た目は生クリームをぎっしり詰めたコッペパンって感じですが、これがこだわりもぎっしり詰まっているんです!まず、本場ローマではこのパンをどこのお店も自家製で焼いているそうです。そしてこのパンをそのままでも売るし、半分にカットしてクリームをサンドしたデザートパン的な物もあるそうです。
ちなみに、マリトッツォとは?クリームを挟んだブリオッシュ…の名称ではありません。このデザートパン用に作ったパンその物をマリトッツォと呼ぶそうです。また、イタリア人にブリオッシュっていうとイラッとされるみたいですw ブリオッシュはフランスのヴィエノワズリ(菓子パン)ですから。
マリトッツォ(パン)の事についてもうひとつ。ブリオッシュは生地にバターが練り込まれていますが、それだとリッチすぎてしまうそうで、ア・レガさんのはシードオイルを練り込んでいるそうです。確かに、ブリオッシュとかクロワッサンのようなフランスの菓子パンにはバターを使っている事が多いですが、スフォリアテッラやゴーダーディアラゴスタのようなイタリアの菓子パンにはラード・オリーブオイル、そしてマリトッツォのようにシードオイルといった油脂を生地に使う事が多いかと思います。このシードオイルを混ぜる事で歯切れが良くクリームと相性の良い口どけを生んでいるのだと感じました。
そして最後に、ア・レガさんのマリトッツォにたっぷりサンドされた生クリームについて。これは本当の生クリーム(動物性)でした!いまマリトッツォを販売しているお店のクリームは、ほとんどが動物性+植物性のブレンド(基本的に純動物性生クリーム以外はホイップと呼ぶ。)だそうで、本場のレシピで作っているア・レガさんのマリトッツォは生クリームをたっぷりサンドしています!原価がかかるのにすごいなー…正に採算度外視のプレミアムスイーツなのだ!
そんなこんなで、真に美味しい、そして海外の食文化にも触れる事ができる「すばらスイーツ!」なマリトッツォなのでした。生クリームトッピング(マリトッツォ コン パンナ)の他に、今はいちご2粒を生クリームにブッ刺した、季節限定 いちごのマリトッツォ も販売しています!季節によってフルーツを変えるそうなので要チェックですよ!
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