スイーツ男子 あまいけいきの裏ブログ-フランソワプラリュ
フランソワ・プラリュ メリッサ・キャラメル
(プロの選んだショコラ…これはハンパないっ!)

☆なぜ銀座にチョコレート専門店(ショコラトリー)が密集しているのか?

前回のフレンチトーストブーム@表参道…の研究に続き、銀座とチョコレート(ショコラ)の関係性について研究してみました。

以下、日本(東京)における、主な輸入チョコレート店(専門店)の出店年表から、ショコラティエブームの背景を探ってみます。

1972年:ゴディバ日本初出店
1986年:和光チョコレートショップ ルショワ出店
1998年:ピエール・エルメ・パリ日本初出店
1998年:ラ・メゾン・デュ・ショコラ日本初出店
1999年:リシャール銀座 初出店 銀座 輸入チョコレート出店の先駆者
※2009年に閉店
2001年:ピエール・マルコリーニ日本初出店
2002年:ジャン=ポール・エヴァン日本初出店
サロン・デュ・ショコラ日本初上陸
2003年:新宿伊勢丹にて「サロン・デュ・ショコラ」初開催
2005年:パティスリー サダハル・アオキ・パリ日本初出店
2007年:アンリ・ルルー日本初出店
2008年:ラデュレ サロン・ド・テ日本初出店
※ショコラトリ―ではない
2010年:リンツショコラカフェ&フランソワ・プラリュ日本初出店
2012年:イルサンジェー&ジョエル・デュラン世界初出店
ブロンデル日本初出店、銀座ショコラストリート誕生
2013年:ゲルストナー カフェ世界初出店(2013年4月28日現在 出店準備中)

※これは、ほんの一部です。

・高級ショコラトリ―銀座出店の理由
要するに、「高級ファッションブランド」が乱立する理由と同じで、「日本一の繁華街」であると共に、街そのものが高級感をかもし出し、「ブランド志向」な人々が集まるイメージ…そこに、誰もが憧れ、「いつか銀座に店を構えたい!」そんな夢を持った商売人が「一攫千金」で出店する事は必然であるといえる。
→ チョコレート(ショコラ)は、その製造工程や「ショコラティエ」という職人が生み出す技や世界観が魅力で、「高貴なお菓子」というイメージがある。それは、「宝石」や「高級ブランド」に精通するものがあり、銀座という街には自然と溶け込める要素を持つ…という事も、理由の一つだと思われる。

・銀座の歴史と消費者高級志向の背景
戦後「高級料理店」「高級クラブ」が林立する街として認知され、バブル時代にはそれが加速し、世界の有名レストランが挙って出店し、「外食の街」という土台が構築される。同時に、「贈答品」「おもたせ品」などの需要も高まり、銀座ならではの「高級な」パティスリー・ショコラトリーが増えるきっかけに。
→ 銀座には、老舗の「和菓子・洋菓子専門店」が多い。ショッピングついでのお土産品として、会社訪問の際のおもたせ品として、誰もが知っている「名店」の物である必要性があり、銀座にはそれが「密集」している事も認知されているので、マーケットとして高級店が出店し易いという理由もあると思われる。

・第一次ショコラティエブーム
(1998年位~ 銀座チョコレート戦争の背景①)
1998年に、フランスの超一流菓子職人(パティシエ、ショコラティエ)ピエール・エルメ氏が日本に初めて店を構えた辺りから、ラ・メゾン・デュ・ショコラ(1998年 表参道路面店)、リシャール銀座(※2009年に閉店)等、チョコレート専門店(ショコラトリ―)の「海外ブランド出店ラッシュ」が訪れる。
→ ピエール・マルコリーニ(2001年 銀座路面店)、ジャン=ポール・エヴァン(2002年 新宿伊勢丹)をかわきりに、2003年、新宿伊勢丹にて日本初開催の「サロン・デュ・ショコラ」が、第一次ショコラティエブームの発端となり、ここから一気に有名ショコラティエによる出店が加速する。

・第二次ショコラティエブーム
(2010年位~ 銀座チョコレート戦争の背景②)
この頃から本格的な「スイーツブーム」が拡がり、様々なイベントやバレンタイン(ホワイトデー)商戦の盛り上がりと共に、高級なチョコレート(ショコラ)に一般消費者の目が向けられる様になり、デパートや商業施設の集まる銀座は特に盛り上がりを見せ、「銀座ショコラストリート」という言葉も生まれる程に。
→ 2010年 銀座三越リニューアル、2013年 松屋銀座リニューアル、に伴い、フランソワ・プラリュ、フレデリックカッセル等の名店が銀座へ初出店、また、ジャン=ポール・エヴァン、ラ・メゾン・デュ・ショコラといった有名店が、各デパートに出店するなど、銀座チョコレート戦争に新たな火種が起きる。


☆あまいけいきとチョコレート

子供の頃から食べ慣れてきた「駄菓子(板チョコ等)」は、大人になっても、そんなに甘党ではなくても、誰もが親しみを持つお菓子として、普段のおやつや、贈り物にも最適です。
世界の中でも「繊細な味覚を持つ」と言われている日本人にとって、一流のショコラティエが作るショコラは、とても相性が良いお菓子であるといえます。

美味しくて美容や健康に良いとされているチョコレートは、女性から絶大な人気を誇り、バレンタインの習慣であった「女性から男性へのプレゼント」から、「友達へ」「自分への褒美品」として、消費の動向も変化している。
宝石の包装・装飾の様に、ボンボンショコラの高級感ある箱を開けた瞬間に思わずこぼれる笑顔・感嘆の声…これが、僕が人にショコラをプレゼントする時に想像するシュチュエーションです。

これからも、あまいけいきとチョコレートは「一心同体」です。


あまいけいき