宇宙を意識するようになった
黒い服に抵抗がなくなった
 
むしろ
安定感
 
重心が下がるようで
うわずる傾向の自分に
フィットするかのよう
 
色彩恐怖症
色恐怖症と
そういうものも
世の中には存在しているみたいで
 
黒に対する恐怖が
長い期間謎であったが
何かしらの原因
トラウマによるものとするならば
おかしくはない
 
世は光に満ちた
予は光に満ちたのだ
 
きっと
そうだという儚げな確信が
芽生えた
 
漆黒への恐怖心
解けようとする
淡い回復期を何度も
迎えてきたが
幾度となく
回復ではなく恐怖に揺り戻されていた
 
今回こそは
闇が溶ける…と
期待したが
成功することはなかった
 
だけど
今の今回こその
この回復は間違いではないと思うし
思いたい
 
20歳の頃の自分
黒への憧れ
一時的にそんな時代があった
あれは嘘ではなかった気がする
 
でもまだ怖かった
 
黒の全てを受け止めきれなかった
 
幾度となく
白を好み纏い浄化を繰り返し
最終的には
黒へと回帰することが
本来の生まれ変わりであるのだと
体感出来るまでの長い道のり
 
黒は終わりではなく
始まりだった
そこから世界は生まれた
黒が始まり
白は生まれた
光が世界に差し込まれた
 
きっとそうなんだろう
 
原点は黒にあるのかもしれない
漆黒の闇
深い深い光の底には
可能性と創造に満ちている
 
宇宙的な存在
空間
 
そこから生まれる
イマジネーションの奥行きを
感じられるようになった
 
白からしか生まれようとしなかった自分
黒から生まれようとしている
 
宇宙的なイマジネーションで
新しい自分を生み生きようと
しているに違いない
 
銀河に心のアンテナが
繋がり始めたか…
 
聴いている音楽も
テクノ、トランス、アンビエント
電子的なエネルギーが飛び交う世界に
ひた浸っている
 
宙に舞い銀河を飛び越えて
放たれるように
無重力には重厚感がある
そこは無ではなく
ただただ黒のエネルギーが
包んでいる
 
重力の母体には
生み出すエネルギーが
 
光さえ生み出しているんだ
 
宇宙にようやく帰ったのかもしれない
ようやくそんなことを思い出したように
ふと回帰していった自分
 
真っ黒を全身で纏ったとしても
宇宙の星々のように
キラキラと輝く
太陽のように
月のように
星々のように
惑星たちのように
いろんな熱さで
いろんな色で
いろんな形で
光る存在になった
 
 
…やっと…
 
 
〜 光で満ちたんだ 〜