姫乃宮亜美さんの本に出会って

心惹かれて彼女が書いた本の

ほとんどをコレクトしてしまった

 

収集家の癖が出やすいのは

性分だ

 

それぞれの温度や空気感

気になった目次をとどめていく

 

どれを読んでも彼女らしい

優しさと温かさが溢れている

 

一貫してある姿

 

私は不思議と

小学生の頃の自分へと

帰るような

故郷に戻ったような感覚が

溢れた

 

彼女の本を読んでいると

昔の時代にタイムスリップして

小学生の頃の自分の感覚や

姿がこんにちはしてくるのだ

 

ラーゼフォンが好きだった理由も

神聖な世界観だけではなく

あの物静かな中で

そっと語られるような

橋本一子さんが弾くピアノの

旋律に心踊らせて

どこか懐かしさに出会っていたからに

違いない

 

どれほどその旋律を奏でる

ピアノを好んでいただろうか

心の友であり支えであり

共に時を歩む

掛け替えのない存在だったのかもしれない

 

目で見て覚えたり

耳コピをするタイプの人間だから

楽譜を読みながらの演奏は

向いていないと

幼いながらにはっきりとした

自覚があって

メロディーラインだけを

教えてくれる便利なものはない

時代だったし

自由に弾くことの許されない

期間もできてしまった為に

中途半端に触れて

好きであるはずの

そして掛け替えのない存在であるはずの

ピアノから遠ざかっていった

時は長く流れた

 

姫乃宮さんの本を読んでいると

浄化にこだわり続けていた自分だったが

音の浄化を本当は

望んでいたのじゃないか?

と思うようになった

 

言葉の音色

時々聞こえてくる

心の中から湧き上がるような

メッセージ

 

ピアノの音色

それぞれのメロディーラインが

情景を思い浮かばせて

心をいろんな場所へとさらっていく

 

それらの音が響くと

どこへでも旅はできて

神秘の世界にも飛び立つ

哀愁の間にも

時の最果てにも

愛の花園にも

麗しの香る場にも

自由自在に時を場所を駆け巡っていく

 

指から鍵盤へ

そして奏でられゆく

音の流れ

メロディー

旋律

 

心を調律していく

 

マイナー調の音が入るのが

好きだった

黒鍵盤

 

月の光

夢の卵

愛の夢

トロイメライ

エリック・サティの怪しく奇妙な楽曲

戦場のメリークリスマス

ザナルカンドにて

色のない世界

 

ママレードボーイのmoment

セーラームーンのタキシードミラージュ

 

ジャンルは問わず

心がひたすら惹かれる曲が複数ある

 

心の調律を必要としているのだろう

浄化とはきっとそういう意味でもあったのだ

 

彼女が教えてくれた

 

専門用語でも何ものでもないけど

それらのスピリチュアルの世界を

超越した真理を

そっと優しく無駄なく教えてくれる

そんな彼女が好きだ

 

そして感謝している