伝えきれない想いが溢れて

強い風に攫われて行く


天高く届いたその想いは

数え切れぬほどで


なれど不思議なことに

同じ5人への

溢れんばかりの


愛や感謝等の

それはそれは優しく温かく

美しいものであったと言う



胸を打たれた天の神は

それらの想いをすべて雪に変え

地上に戻されたと言う





「りさいくるじゃな」


緋色の扇を閉じ、赤い髪の神様が微笑む。これはいい事をした。また青嵐に褒めてもらおう。


「人の想いをリサイクルって……」


「ちょ、笑かさないで下さい」


「俺、緋翔様のこう言うトコ、けっこう……」


「いいんだ、これで。雪に変わった想いは、また誰かの胸に溶けて行く。そしたら、世界が少し優しくなるから……」




想いを乗せた雪が降る

それはどこか花のようでもあり

花吹雪のようでもあった




*今夜の銀テープみたいでしたね。