俺は今、大好きな人に叱られている。


「いくらコンサート中のファンサービスとは言え、なんでキスすんの?」
 

「ほっぺだからいいかな、って」


「じゃあ、智さんは俺が他の人のほっぺにキスしてもいいんだ」


「それは、良くはない」


「はあ?どうして?」


「嫌だから」


「俺だって嫌だわ!智さんの馬鹿!無神経!」


「ごめん。悪かったよ」


「松潤の事好きなの?前から可愛いって言ってたもんね」


よく覚えてるなあ。頭の良い恋人って大変。
だけど、放してなんか、やらないけど。


「ちゃんとキスしたいのは、翔ちゃんだけだよ。わかってるだろ?」


拗ねてるだけだろ?と瞳で問う。


「わかってても、時々不安になるんだよ。智さん、結構モテるからさ」


「それ買い被り過ぎだわ」


翔ちゃんはモテる。そして本人はそれを社交辞令だと思っている。その方が俺には怖い。


「とにかく悪かった。もうしません」


「ほんとに?」


「ほんと」


濡れた唇を喰むと、涙の味が舌に広がる。こんな事で泣かなくてもいいのに。馬鹿だなあ。


「こんな事で不安にならないように、いっぱい愛してあげる」


キスの合間に囁くと、愛しい人は小さく頷き、俺の胸に顔を埋めた。


はあ〜かわいい♡
今夜はいっぱいえっちいことしようね。





おしまい