#二宮和也HBD企画2025
黄也が意識を取り戻した時には、すでに身体は綺麗に拭き清められ、寝間は整えられていました。
「申し訳ありません!主人にこのような事をさせるなどーーーー」
「黄也。其方は俺の事を嫌いか?」
「そんな、お慕いしております」
「ならば其方は、もう俺の想い人で恋人だ。俺はそのつもりだが、黄也には迷惑か?」
「……雅様、雷神の貴方なら、他に名だたる神のお嫁様が迎えられますのに」
「他の者に興味は無い。俺はお前が欲しい。それでも断るか?」
「私のような世話係を娶るなど、雅様のご両親が悲しまれるのでは?」
「父上と母上なら大喜びだったぞ?お前なら文句はないと納得しておる。それに、其方の母は雨神の縁の者だと聞いたが」
「母は、白雨様の従姉妹でしたが、父は厩舎の者で……」
「ご存命なら挨拶に伺って良いか?突然強引に俺の想いを押し付けて悪かった。お前を失うかと思うと、とても耐えられなかったのだ。許せ」
項垂れた雅の手を、黄也の小さな手が遠慮がちに包みます。この温かな手が、何度も優しく熱く自分に触れた事は、よく覚えていました。
「私で良ければ、ずっとお側に居ります。私はもう貴方様のものです」
黄也の言葉に感極まった雅が、再び彼を抱き寄せ、柔らかな唇を押し当てます。けれど、それ以上のことはやめておこうと思いました。
「黄也。今日の続きは、ちゃんと祝言を挙げてからにしよう。気心の知れた身内だけを集めると言うのはどうだ?」
それでも雅は黄也の小さな身体を抱き寄せ、楽しそうに語ります。黄也は頬を染め、そんな雅を眩しそうに見つめるばかりでしたが、その胸は温かく幸せな想いで満たされていました。
それから程なくして、雅と黄也の祝言が執り行われました。ひっそりと親しい者達を集めて行われた式は、雅の屋敷の中庭で開かれ、揃いの着物を着た2人を中心に、大層盛況だったとの事です。
「……まだ、夢を見ているようです」
祝言が終わって共に暮らし始めても、時折黄也はそんな事を言って頬を染めます。雅は、そんな黄也が愛しくてたまりません。ひょいと黄也を抱き上げ、軽々と寝所に運びます。
「夢ではないと、じっくり教えてあげる」
囁く声に黄也は微笑み、美しい瞳を閉じると、スラリとした首筋に顔を埋め、その身のすべてを目の前の愛おしい伴侶に預けます。
2人は、末永く仲睦まじい、天界でも評判のおしどり夫婦として、後々語り継がれる事になりました。
おしまい
#二宮和也HBD企画2025