*BL小説につき、苦手な方はご遠慮下さい。
2024.11.04



付き合い始めて、男同士だからって言う葛藤を乗り越え、大人の関係になってしまうと、悩む事はそんなに無いだろうと思っていた。


ところが、これが意外とそうでもない。


何故なら、今、まさに俺はその問題に直面しているからだ。


俺だって男だ。したいなと思う事だってある。ただ、自分からそれを言うのが恥ずかしい。てか、誘い方がわからない。


『ねえねえ、しようよ♡』と誘って、
『何を?』で終わる気がしなくもない。


かと言って、せっかくのお家デートなのに、このままダラダラ過ごしてるだけなんて、何だかただの友達みたいだし。


どうすればいいのか、俺から誘うなんてやっぱり無理だ……と思ってたら、いつの前にか彼が隣に座ってて、優しくベッドに押し倒された。


「あれ?雅紀?なんで?」


「だって、翔ちゃんさっきからずっと、もじもじしながら俺の事チラ見するんだもん。いくら俺が鈍感でも、さすがにこれは伝わるよ……でしょ?」


クスッと笑った彼の表情が、
雄のそれに変わる。


この瞬間のお前を独り占め出来るなんて、今でもまだ、夢を見てるみたいだ。


吐息が熱く、燃えるように、
凍える部屋の中で白く色付き始める。







おしまい*