*BL小説につき、苦手な方はご遠慮下さい。
241027
《 翔 》
初めて身体を重ねてから、付き合いを遡るように、俺達は2人で色んな事をした。
俺達がどんな風にお互いの事を知って行ったのか、日記を照らし合わせて年表を作ってみたり、その時の気持ちを話してみたり。そんな『恋の歴史年表』を作りながら、お互いを知って行くのは、とても楽しかった。
智君は、ちゃんと順にしてやれなかったからと、行きつけのソフトドリンクバーに俺を連れて行ってくれて、俺をマスターに紹介すると、その前で告白してくれた。
「好きです!俺と付き合って下さい!」
「嫌です♡」
「そりゃないぜ、翔ちゃん」
「あははは!櫻井君最高!」
「そりゃないっすよ。スイートさん」
ちゃんと付き合ってって言ってなかったからって、智君が言い出して告白し直してくれたんだよね。あれは嬉しかったなあ。(後でちゃんとOKしました♡)
毎日電話をしたり、待ち合わせをして一緒に出掛けたり、船で海釣りに行ったり、お互いの部屋に泊まって料理を作ったり、お互いの知らない子どもの頃の話もたくさんした。
そう言えば智君が、いつから俺のことが好きだったの?と聞くから、2年と少し前の忘年会で智君がバラードを歌うのを聴いてからだと言うと、やたら照れてて可愛いかった。
だけど俺達は、物凄くお金のかかる旅行とかは、不思議としようとはしなかった。それは多分、同じ未来を描いているからなんだと思う。まだ、話し合った事はないけれど。
2人で過ごしていると、まるでそれが当たり前みたいに感じる事がある。だから、別れる時も、それが逆に不自然な気がして、寂しいと言うより疑問に思う自分が居る。
自分からはまだ言ったことはないけれど、思うよりもずっと、智君とは長い付き合いになるような、そんな予感が不思議なほどはっきりとしていた。
つづく