「戦場のメロディ」見た!! | applejamな休日

applejamな休日

せかせか暮らしてるのに、気が付けば何もせずに一日が終わってる…
ゆっくりとジャムでも煮ながらお休みの日を過ごしたいなぁ…
大好きな韓国のドラマや音楽、その他もろもろについて書いてます

 

2015年。原題「오빠 생각」  「戦場のメロディ」公式サイト

 

 

 

見たよ、見ました、「戦場のメロディ」!!

 

たかが映画というなかれ。

うちの田舎では全く上映予定のない「戦場のメロディ」。

たまたま上京の日程が映画の上映期間に重なってて、

いや、これはうまくいけば見れるかも、と思いつつ、

直前まではっきりしない上映時間。

私の自由になるのは実質3時間。

上京5日前になって、やっと出たタイムスケジュール!!

「やった!! 見れる!!」

 

 

というわけで、映画を見る前からかなりの興奮があったわけです。

 

 

 

で、劇場のシネマート新宿。

 

 

 

6階チケット売り場前では、

上映中「華麗なるリベンジ」の衣装展示が!!

 

 

 

映画、見る前に、パンフ(600円也)も買っちゃいました。

 

で、見た感想を一言で言うと、

「見てよかった!!」、です。

 

 

まず、今回のハン・サンヨル少尉役では、

今までのシワンとは全く違う、

男らしさ、

凛々しさ、

たくましさを感じました。

 

特に冒頭の戦闘シーンや、

カルゴリ(カギ爪)との殴り合いのシーン、

演技と分かっていても、体を張ってのシーンは、

見ていてハラハラ、ドキドキ。

 

実際にシワンは縫うほどのけがをしたということで、

それだけの迫力を感じます。

 

 

そして、分かりやすい戦争反対のテーマ。

 

戦争のせいで不幸になる子どもたちを映画の中心に置いたことで、

戦争のむなしさを分かりやすく描いています。

 

テーマが分かりやすいと

映画や芸術としての価値が低いとする傾向がありますが、

そんなことはない。

 

私が戦争映画を好きじゃないのは、

一見、戦争反対を謳っているようで、

実は戦争を美化したり、正当化したりしていることがよくあるからなんですが、

(愛する者のために命を懸ける、みたいな!!)

この映画はそういうところが全くない。

 

 

大人の始めた戦争によって

一番ひどい目にあうのは子どもたちであることを伝えて、

素直に、平和の尊さ、戦争の愚かさを知ることができます。

 

 

劇中コ・アソン演じるジュミの

「どうして人は人を守るという理由で人を殺すのか?」(うろ覚え…)という問いに、

サンヨルが戦地での自分を振り返って

「自分を守るためなら人間は何でもする」と悲しげに答えますが、

そのような状況に人を追い込むことこそが戦争の恐ろしさなのです。

 

 

そして、なんといっても、

この映画の主役は子どもたち。

 

 

美しい歌声とともに、

確かな演技力にハッとさせられます。

 

 

 

特に、ドングとスニの兄妹を演じたチョン・ジュンウォン君とイ・レちゃん。

もう既に子役として活躍中の二人らしいですが、

今後が楽しみです。

ほんと、韓国の子役は層が厚い!!

 

 

 

孤児院院長ジュミを演じたコ・アソンも子役出身らしいですが、

若いながらも、聖母のようなたたずまいを醸し出して、さすが。

 

 

 

カギ爪の男・カルゴリを演じたイ・ヒジュン氏はお初でしたが、

確かな演技力で、

単なる悪役ではない、

戦争によって人生を捻じ曲げられた男の悲哀を感じさせて、圧巻!!

 

 

イ・ジュニョク氏が演じたチョ上士も味のある演技で、

緊張感漂うシーンの連続する中で、

ほっとさせる役担当。

 

 

 

 

私が見たのは、平日のお昼の上映、

十数人の観客の中、

若い人は女子高生二人だけでしたが、

この映画、ぜひ若い人に見てほしいと思いました。

 

 

そして、今、北朝鮮と韓国はあくまで休戦中であり、

いつまた朝鮮戦争当時のような事態に戻らないとも限らない、

来年、兵役に就くという噂のシワンが、

現実の戦闘に巻き込まれるかもしれない、

そう思うと、ますます、この映画が現実味を帯びてきて、

平和を、世界の平和を祈らずにいられません。

 

 

 

 

 

 

そして、第2候補だった「弁護人」、こちらの上映時間はちょっと無理な時間帯で。

(それを思うと、「戦場のメロディ」が見られたのは、ホント奇跡!!)

まあ、どちらにせよ、

2本一度には見られないので丁度良かったのですが、

そしたら、

こちらは田舎の映画館でも上映があるっていうことで。

「近日公開」とは言うものの、

年明けての話らしいですが、

まあ、でも、見られるだけよしっちゅうことで。

 

2013年。原題「변호인」  「弁護人」公式サイト    「弁護人」公式Twitter