軽い気持ちで見始めましたが、
思いのほか面白くって、どんどん見ちゃいました~
2週間で見終わるって、私にしては、早い方です。
おかげで、案の定、寝不足気味…
神獣の力を制御できず「怪物」呼ばわりされていたガンチが、
ヨウルの愛情によって、
次第に自分自身をコントロールできるようになっていくんですが。
「怪物」でなくなるために、
「人間」になろうとしたガンチだから、
もう、神獣の力をコントロールできるんなら、
「人間」になる必要ないんじゃないの?って思ったけど、
愛するヨウルとともに歳を重ねたい、っていう願いが切なかった。
ラスト、思いもしない展開だったので、
ちょっと納得いかない気もするけど、
韓国ドラマのよくあるパターンちゃ、パターンです。
こういうラストが好きなのかな?
意見の分かれるところでしょうね。
ストーリーの出来がいいのはもちろんですが、
主役の二人の好感度が高かった。
さすが「国民の弟」と「国民の初恋」です。
イ・スンギって、私の好みで言えばイケメンじゃないんですが、
演技も立ち回りも上手だったし、
愛嬌というか、かわいらしさがある。
憎めない感じですね。
演技では出せない
本物の初々しさやかわいらしさがありますよね。
それにしても、スジ、いつも軽く口が開いてるよなーって。
そして、主人公の二人以上に気になったのがこの人たち。
悲しすぎる運命を生きることになるチョンジョ(イ・ユビ)。
はっきり言って、ヒロインのヨウルより、よっぽど魅力的な人物として描かれています。
お嬢様から、妓生へ一気に転落して、
一度は死を考えながらも、強くたくましく生きていく女性で、
彼女を主役としてドラマが一本作れます。
女優さんも初めて見ましたが、
演技がしっかりしてて、今後が楽しみな人ですね。
ヨウルに恋しながらも、その思いを胸に秘め、
ひたすらヨウルを守り続ける、切ない役どころでした。
ガンチに焼きもち妬いたり、
ヨウルのちょっとしたことにドギマギしたり、そんなかわいい所と、
とにかく立ち回りになったら、めっちゃカッコいい所と、
両方兼ね備えているところが魅力的でした。
なんか、一時、スジとソンジョンて、熱愛説が出てたんですね。
まあ、あってもおかしくないと思います。
しかし、しかし、しかーし。
この人無くしてこのドラマは成立しない。
悪役中の悪役、チョ・グァヌン(イ・ソンジェ)。
今まで私が見た韓国ドラマの中でも、ワースト3に入るか、
いや、ワースト1かっていうくらい、悪い奴でした。
現代劇の悪役は、悪いと言っても、やることが知れてます。
それに比べて、時代劇は何でもアリだから、
こやつのために、何人が殺され、何人が転落の道をたどったことか。
いや、ほんとひどい奴でした。
それに対するこの人。
李舜臣について、歴史に弱い私はほとんど無知なんですが、
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、日本軍と戦って、戦果を挙げたんですね。
その偉業をたたえて、ソウルの光化門広場には、立派な像が立ってます。
まあ、とにかくにっくき日本軍を追い払ったんですから、大人気ですよね。
李舜臣を主人公として、この夏韓国で公開された映画「鳴梁」は
観客1760万人を動員して、観客動員数歴代1位の作品になったとか。
でも、このドラマの中では、勇猛果敢な将軍というよりは、
知性的な政治家という描かれ方で、
ガンチにとっても、包み込むような優しさを持った父親のような存在でした。
若手とベテラン、主役と脇役、
両方がそれぞれの持ち味を出してるって言うのが、
面白いドラマの条件ですね。
あ、あと、どうしても気になったのが、
途中出てくる変な日本人(当然悪役)。
やはり、日本人の俳優を使ってほしかったです。
たどたどしい日本語に、テンション下がりました…