群生するクローバーの中に見つけた四葉。
ふと見上げた空に染まる彩雲。
開いたページに綴られた私だけの言葉。
風が運ぶ優しい花の香り。
暗闇に伸び届いた月明かり。
足取りを軽くする特別な音。
理由なんかない。
理由なんてどうでもいい。
ただただ嬉しい。
ただただ安堵する。
この
生々しい世界で
どんなに足掻いても
この両腕では抱き止められない現実に
歯痒くて歯痒くて
泣き疲れて立ち尽くす
ブヨブヨに腫れ上がった目に映る景色の向こうに
確かにある
小さな光。
あなたから見たあなたが
どんなあなたであっても
私にとって
誰かにとって
あなたは
希望。