西洋占星術には、個人のホロスコープを読み解くばかりではなく、「国家のホロスコープを読む」という技法もあり、これを「マンデン占星術」といいます。
マンデン占星術では、占いたい国の首都の緯度・経度で、春分の瞬間のホロスコープを作り、次の春分の瞬間までの1年間の流れを読むことが一番メジャーですが、夏至の瞬間のホロスコープを作ることで、秋分の瞬間までの3ヶ月の流れを読むこともできます。
今回は、2024年の日本の夏至図を読んでみたいと思います。
まずは、気象や災害に関連するIC、第4ハウス付近を見ていきます。
ICには、太陽・金星・水星がスクエア、ルーラーの金星は太陽・水星とコンジャンクション、海王星とスクエアです。
空のハウスなので大きな災害が起こるとは読みませんが、ルーラーが海王星と絡むので、念のため水害等に注意しましょう。
次に、国民の状態を示すアセンダント、第1ハウス付近を見ていきます。
アセンダントには、土星がトラインとなりますので、国民はじっと忍耐をするような状態になる時期です。
ルーラーの月は土星とスクエア、ベスタも入っていますので、やはり我慢・忍耐という雰囲気が強いです。
政府の状態を示すMC、第10ハウス付近を見ていきます。
MCには、海王星がコンジャンクションとなり、海王星は太陽・金星とスクエアです。
何か、政治について「不透明」と感じられるような出来事が起こりそうです。金星が絡むので、お金に関することの可能性があります。
太陽・金星は第12ハウスなので、もしかするとそれが表沙汰になるのはもっと後になるかもしれません。
同盟国との関係を示す第7ハウス付近を見ていきます。
冥王星が入り、木星とトライン、海王星とセクスタイルになっています。
アメリカとのやり取りについて何か成功することがあるかもしれません。
最後にオーバーロードのハウスを見ていきます。
第12ハウスが太陽・金星・水星のオーバーロードです。すべてMCとスクエア、太陽・金星は海王星とスクエアです。
第12ハウスは「隠された何か」を示しますので、何か水面下で問題が起こるのかもしれません。
MC、第10ハウスのところで説明したように、その問題は政治やお金に関することの可能性があります。
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