西洋占星術では、サイン(星座)をエレメント(四区分・火地風水)とクオリティ(三区分・CFM)に分類することがあります。
ざっくりと概要を書いてみますね。
エレメントでは、サインがどんなエネルギーを持っているかがわかります。考え方や価値観とも言えます。
火・・・情熱的(牡羊座・獅子座・射手座)
風・・・知的(双子座・天秤座・水瓶座)
地・・・実際的(牡牛座・乙女座・山羊座)
水・・・情緒的(蟹座・蠍座・魚座)
クオリティでは、サインの行動パターンがわかります。
活動・・・始めるエメルギー・思い切りの良さ(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)
不動・・・安定させるエネルギー・慎重さ(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)
柔軟・・・周囲の影響を受け、変化するエネルギー・柔軟さ(双子座・乙女座・射手座・魚座)
西洋占星術では、アスペクトやハウスなど、個人の性質を見る技法がたくさんあるのですが、その中でもエレメントとクオリティが一番重要だと言われています。
アスペクトは解釈の幅が広く、ある程度自分で使いこなすこともできるのですが、エレメントとクオリティは生涯変わらない基本的な価値観や行動パターンを表すからです。
例えば私は、10天体のクオリティ(活動:不動:柔軟)が5:0:5なので、非常に動きたがりで落ち着きのない性質です。
アスペクトでは、慎重さを示す水星・土星のアスペクトもあるので、じっくり考える性質も持っているのですが、基本的にまず行動したいタイプです。そのため、人生全般で考えてみると、守りに入るよりは行動していることが多いです。
エレメントとクオリティを計算してみれば、「自分は『不動』が多く『活動』が少ないから、行動するべき時に行動せず、チャンスを逃していないだろうか?」とか、「自分は『活動』が多く『不動』が少ないから、じっとしているべき時にむやみに動いて事態を悪化させたりしていないだろうか?」「『風』が多いから何かに縛られるような生き方は合わないな」といったようなことを省みることができます。
ホロスコープでいろんな要素を読み過ぎてこんがらがることもあると思うのですが、まずはエレメントとクオリティを読んでみてくださいね。他人の目にはアスペクトの性質の方が目立っていても、本人に聞いてみると、エレメントとクオリティの性質に納得する場合も多いですよ
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