今回は、ICにトランジットの天体がコンジャンクションになる時期のお話です。
MCやアセンダントに比べて取り上げられることが少ないのですが、第4ハウスカスプ、つまり天底のことをIC(イマム・コエリ)と言います。
MCが到達点や、社会的な自分を示すのに対し、ICは家庭やエネルギーを蓄える場所を示します。あまり傍からは見えない部分です。
家庭など、心から安らげる場所(IC)で補充したエネルギーを使って、社会(MC)で活躍する・・・といったイメージで、2つのポイントが対になっています。
また、ICはプライベートの自分も示します。アセンダントや月が示す自分よりも、もっと素の自分です。
「意識の谷底」とも呼ばれ、自分でもエネルギーが意識できない場合があります。
ここで本題に入りますが、ICにトランジットの天体、特に遅い天体(木星・土星・天王星・海王星・冥王星)がコンジャンクションになる時期は、基本的に外に向かうよりも、基盤作りや内面的なことにエネルギーを注ぐ時期になります。
(西洋占星術の流派によっては、基本的に軸に対するトランジット・プログレスのアスペクトは読まない場合もあります。)
断捨離などをして家を片付けたり、インテリアを工夫して快適に暮らせるようにしたり、家族との関係に課題がある人は再構築に力を入れるのもよいでしょう。
基盤整備という意味では、コツコツと勉強したり、虫歯など気になっている部分を治療するなどにもよい時期なのではないかと思います。
私自身の経験では、IC海王星コンジャンクションの時期は、とにかく人生に迷いがありました。(足元がじゃぶじゃぶになるのです。)
ICにマレフィックが来た時、特にそれが出生図の天体とハードアスペクトを作る時期は、表には見えにくいものの、家庭やプライベート、内面が揺さぶられがちなので注意してくださいね
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