最近、プロ野球で心に残ったシーンがあります。まだ一軍の試合でヒットを打ったことない選手がプロ入り初ヒットを放ち、その球がベンチに戻ってくる場面です。なんとなく、あの瞬間に温かさを感じるのです。
「せっかく打ったんだから、そのボールを大切にとっておけよ」——そんな思いが自然と湧いてきます。ベンチでは他の選手がそのボールをゴロで受け取り、打った本人に手渡す。何気ないやり取りですが、そこにチームの絆や、野球というスポーツの優しさが滲んでいて、最近はあのシーンがとても好きです。
若い頃は、6-4-3や4-6-3の併殺打に魅力を感じていました。あのスピード感と連携の美しさに、スカッとする爽快感がありました。しかし最近は、ランナーの足が速くなり、併殺が成立しづらくなってきた印象があります。ランナーが入れ替わるだけで終わってしまうことも多く、以前ほどのカッコよさを感じなくなりました。
同じく、ファーストが捕球してベースカバーに入ったピッチャーへトスするプレーも好きでした。あの瞬間の連携と緊張感がたまらなかったのですが、最近はピッチャーがバッターランナーに走り負けてしまう場面も増え、なかなかアウトが 取れないこともあります。
こうして振り返ってみると、年齢とともにプロ野球の「好きなシーン」も変化しているのだと、この記事を書きながら改めて感じました。かつてはスピードと技術の妙に惹かれていた自分が、今は人と人とのやり取りや、温もりのある瞬間に心を動かされている——そんな変化もまた、野球の魅力のひとつなのかもしれません。