時の流れと名曲の力──『102回目のプロポーズ』初回を観て | 書きたいことを書くだけさ

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4月1日の深夜から放送が始まった『102回目のプロポーズ』を初回視聴した。
全体としては、現代の価値観や生活様式に合わせて丁寧にアップデートされたリメイクという印象が強い。二人の出会いがマッチングアプリで、しかも“代理で会いに行く”という設定は、今の時代なら確かにあり得るし、自然に物語へ入り込めた。
空野太陽と星野光が出会い、ここから二人がどう距離を縮めていくのか。
正直、初回の段階ではドラマの展開そのものよりも、**「この先どう面白く転がっていくのか」**という期待の方が大きかった。
驚いたのは、オリジナル版からの変化が想像以上に多かったことだ。
星野哲郎(武田鉄矢)が建設会社を起業していたり、結婚相手の矢吹薫が既に亡くなっている設定になっていたり──。
あの名作から長い時間が流れたことを、物語の中で自然に感じさせる作りになっていた。

 

そして何より胸を揺さぶられたのは、チャゲ&飛鳥の「SAY YES」の破壊力だった。
この曲は『101回目のプロポーズ』のためにASKAが書き下ろしたものだが、ドラマの中で流れると、当時を知らなくても感情が一気に引き寄せられる。
本来なら新曲が用意されてもおかしくないが、今はチャゲアスが“ASKA脱退状態”という事情もあり、過去曲を使う選択になったのだろう。
しかし結果的に、名曲が持つ底力がドラマを強烈に支えていたと感じた。
放送時間が30分という短さは少し物足りないが、その分テンポよく進むので、気づけばエンディングという感覚も悪くない。
せいやの演技は“優しいダメ男”の空気感がよく出ていて、役にしっかり馴染んでいる。
武田鉄矢も金八先生の匂いをほとんど感じさせず、年齢を重ねた父親像として自然に画面に溶け込んでいた。

 

初回を見終えて、二話目も観てみようという気持ちになった。
リメイクという枠にとどまらず、今の時代にどう“愛の物語”を描くのか──その挑戦が見えてきた気がする。