1994年のヒットチャート首位曲を手がかりに、当時の思い出を少し振り返ってみたい。
2月7日の週は、尾崎豊の「Oh My Little Girl」が1位。
フジテレビのドラマ『この世の果て』の主題歌として再び注目を浴びた曲だ。ドラマ自体は見ていなかったけれど、この曲だけはよく覚えている。当時は朝から晩までラジオを聴いていたので、どこかで流れてきたのだろう。
もともとは1983年のデビューアルバム『十七歳の地図』に収録され、その後セカンドシングルのカップリングとしても収められていた曲。主題歌として脚光を浴びるまで、長い時間をかけて育ってきた楽曲だと感じる。
初めて聴いたときは「普通にいい曲だな」という印象だったが、後になってじわじわと心に響くようになった。ドラマを見ていた人とはまた違う受け取り方だったと思う。
2月14日の週は、ZARDの「この愛に泳ぎ疲れても」が首位。
ポップスとして完成度の高い曲だが、作曲の織田哲郎はシャンソンをイメージしていたという。曲の途中で雰囲気が大きく変わるのに、テンポは変わらないという少し変わった構成が印象的だった。
このシングルを買った頃、ZARDはいつライブをするのだろうと考えながら聴いていた。メディアにほとんど姿を見せない戦略が続き、アルバム『OH MY LOVE』が出た年でもあったので、「ZARDってどんなアーティストなんだろう」という興味がますます強くなっていった記憶がある。
2月21日の週は、B’zの「Don’t Leave Me」が1位。
この後にリリースされる二枚組アルバム『The 7th Blues』へつながる、いわばパイロット版のようなシングルだった。個人的にはカップリングの「Mannequin Village」が特に好きだった。
発売1週間で70万枚、2週目でミリオンを突破したことを今でも覚えている。当時は毎週オリコンを読んでいて、この時のチャートの勢いには本当に驚かされた。
あの頃は体調があまり良くなくて、当時のことを思い返すと少し気持ちが沈むこともある。
それでも、音楽だけはいつもそばにいてくれた。まさに“音楽が友達だった”時期だ。