LA便り第1弾。 | Suiの超私的NY通信〜変容の旅ブログ〜

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New Yorkでモデル→女優として活動中のSui Nakashima/雛衣(Sui)のOfficialブログです。



写真は先週金曜日に事務所とのインタビューで訪れたハリウッドでのショット。
久しぶりでしたー。少しずつオーディションにも行き始める生活が始まるようです。
新しい場所での新しい挑戦はいつでも少なからずの期待と不安が交錯する。

今年はところかわってLAから始まります、私の2016年。
こちらに来て明日で2週間、すこーしはなんとなく慣れたかなーという感じで(車の運転はまだ)

東から西の移動。
経験済みの人々に「本当に全然違うよーーー」と聞いてはいたものの、本当に違う!
まだ私の体にNYが染み付いているので(というか、いやちゃんと一旦帰りますが)なんか変な感じ。言葉で言い表せないこの感じ。ちょっと今日はその中でもずっと気になっていた「ホームレス」について感じることを。

NYとLA、一つ大きな違いは、ホームレスの数。厳密に数を調べたわけでないけれど、視覚的に断然多いような気がする。
これには驚いた。確かにNYにも地下鉄や通りで見かけてはいて、私もたまに気持ちながら1ドル札をあげたり、お水をあげたりはしていたけど、こちらは数が半端なく。テントが並んでいるエリアもあったり。

ここ最近まだずっと公共交通機関+Uberでの移動な私。
先日地下鉄の駅で電車を待っていたところ、

「 Sorry to bother you, I am from Brooklyn,..........blah blah blah」

(忙しいところごめんなさい、僕ブルックリンから来てて。。。。)というような聞き馴染みのあるスピーチが突然始まった。たったまだ8年しか住んでいないけれど、NYはもう第二のホームのような感じになっているので、思わず私彼に1ドル渡しに行って言葉を交わした。頑張ってね。って。変ななんか郷土意識と似てる感じ。なんか、NYに住んでる人みんなではないけど、でも妙に仲間意識っていうか(勝手にあるような気がする)彼のような人は結構見かける。NYの地下鉄の中で。積極的に人に話しかけて懇願ではないけれど、助けてくださいって。この彼に聞くところによると車を売って寒いNYを避けるためにLAに移動してきたらしい。

 やはりこちらの方が断然暖かいので、東海岸から横断してくるホームレス達が多いんだとか。それにしたってエリアによるらしいけれどそのエリアが本当にはっきり分かれていてて、ビバリーヒルズやサンタモニカなどとの大きなこの風景の違いに、なんだかショックを受けた。こんなに格差があるんだという。

 NYはまだ本当には終わってない感じのホームレスさんが多いというか、なんか、しかもお金を稼ぐ気があるように見えるけれど、こちらの方々はそんな感じでなく、(本当に個人的な印象ですが)もっと末期というか、自分達で人間としてまともな生活を営んでいこうという意志を完全に放棄しているようなそんな印象すら受けている。

 日本にもホームレスの方達っているけれど、私の記憶ではそんなにいなかった気が。。。こちらと比べると少なくとも。しかもこちらでは若者のホームレスも結構いたりして。

 彼らを見ると本当に複雑な気持ちになる。ドラッグ中毒になってしまっている人たちも多いと聞くし、あげたお金をドラッグにつぎ込むという話は本当によく聞く。かといって、赤ちゃんや子供連れの若い女性なんかが道端に座っているとやはりいたたまれない気持ちになる。でも一方でこの方達も「子供を餌に同情心を掻き立てこうしてお金を稼いでいるジプシーだよ。」という話も聞いたこともある。
何が本当の話なんだか全くわからない。ホームレスの話に限ったことでないけど。
なので、私は基本的に自分が本当に何かしてあげるべきだと感じた時に、お金なり、食べ物なり、その場でできることをするようにしている。自分の感覚で何かをするしないを判断している。ちなみにBrooklynから来ていた彼には本当に頑張ってね、という気持ちだった。みんな異国の土地で生きていくって本当に大変だから。

 日本に住んでいた時は考えもしなかったことなのだけど、外国では本当に格差社会が当たり前で特に移民の多い国では。。。というかほぼほとんどの国が移民文化だろうけど。こちらに長く住んでそれぞれの友人達の国の事情(アメリカはもとい、ヨーロッパでも北欧とかロシアとか、また南米とか、)を聞くと本当に日本ってなんて恵まれているんだろうと思わずにいられない。日本でもなんとなくな格差の広がりを少しずつ感じるこの頃、かなり心配。

 とにかく、こちらに来てからこの件に驚いていて。

 あとは、私が今滞在させて頂いている有名なアーティストロフト。こちらには世界各地からアーティスト達が来て住みながら働いているという。滞在させてもらっているいづみさん&Takさんご夫婦もお二人アーティスト。
そして初日に私のスーツケースを一緒に運んでくれたのは、グラフィック3Dアーティスト/Film Maker で、なんとあの「STAR WARS」(エピソードまでは聞いてませんが)、下に住むのは建築写真家さんだったりと、他にもいろんな種類のアーティスト達がいて、とても興味深い。本当に面白い場所に縁があったことに感謝。

 まだまだ始まったばかりのLA滞在。さて、一体どんな流れになるのか全くこちら検討つきません。まあ、自分の心に忠実に。突き進むのみ。人も場所も全て。



ロフトの上からみた綺麗な夕日。最高。