真面目に振り返りを
祖母の弟の一回忌のために、博多へ来ています。
今日は法事の当日。
良い時間でした。
どこまでも青空が広がるお天気のもと、お寺に集まります。
祖母、12年ぶりに自分の姉妹や姪っ子たちに会う。
祖母は認知を患っていて、実は博多に来ている事などは自分の脳では一致していません。
「ホテル」はわかるけれど、それ以外の広がりが脳内で処理できにくい。
そんな状態。
だから、大丈夫なのか?という不安があった。
一方親族たちには「キサコねぇちゃん、おばちゃんが来るらしい」
という感じで伝わっていた様子。
再会の時。
お寺の戸を開けると
祖母の方が泣き崩れたのだ。
後で聞くと、誰なのかははっきりしていなかったそう。
でも
「キサコねぇちゃん!」と呼ぶのは自分の妹と従兄弟。
姪っ子、甥っ子は「キサコおばちゃん!」
と。
それは、この土地でしか呼ばれることのない呼び方。
自分がこの地に、里に帰ってきた事実を肌で感じたのだろう。
一年前、大叔父が亡くなる前、祖母は博多に叔父に会いに行くと準備していた日、転倒し、入院。
大叔父に会うことができませんでした。
大叔父を唯一、止める事ができたのが祖母。
祖母も大叔父の事が大好きで、この二人には、なんだかとても不思議な絆があって
最期の最期まで、大叔父は、最期のしんどい顔を見せるのが嫌だったんじゃないか。
というように感じるくらい、祖母の入院騒動もタイミングがすごかった。
とそういうストーリーを盛り込んだ今回の祖母の里がえりだったのです。
だから、泣き崩れる祖母を見て、涙が止まらなかった。
嬉しさと
「こんな歳まで生きてしまった」
「生きてこれたから再び会えた」
両極で揺れる祖母を背中で感じるから、余計に。。。ね。
Reira