皆さん、こんにちは。摂食・嚥下障害看護認定看護師のナースマンです。

 

7月に入り気温の上昇が体に堪えますね。ところで水分の補給は十分足りていますか。僕は仕事中、水分補給を忘れて、「そういえば今日全然水分とってなかったな。」と反省することがよくあります。

 

 

ところで皆さんは1日2Lの水分を取る必要がある、と聞いたことはありますか?

 

多くの方が、毎日水分を2L飲まなきゃいけないと思っているんじゃないかなと思いますが、これは食事の水分も含めてという考えです。

 

なので特に高齢者の方は、心臓が悪かったり、腎臓が悪いと水分を摂りすぎて病状が悪化する可能性がありますので、ご自身に合った水分量を摂っていくことが大事です。

 

こういった暑い日が続くと、こまめな水分補給は重要ですが、飲みすぎにも注意が必要ですね上差し

 

 

なぜこんな話をしたかというと、何事もバランスが大事という話をしたかったからです。

僕は、摂食・嚥下という分野の専門家なので、食べるという動作について残存機能の評価、機能維持、機能改善を考えますが、食べるといった動作は全身の筋肉を使い、適切な姿勢をとり、しっかりと目を覚ました状態で食べるということが必要です。

 

だから上手に食べれない方のサポートとして、口周りのリハビリを提案しますが、これもそこだけを強化すればいいというわけではなりません。

 

食べる力をつけたいときは、口周りのリハビリだけでなく、全身のリハビリが必要なんですね。普段寝ている時間が長い人は、少し車椅子に乗ったり、転ばないような対策をしながら立つ訓練をすることも体幹の筋力をつけ、安定した食事動作には重要になります。

 

僕の前回の記事では、嚥下機能の改善に舌骨上筋群を鍛えましょうという内容の記事を挙げさせていただきましたが、ぜひこの舌骨上筋群だけでなく、いろいろなリハビリを組み合わせてやっていきましょう。

 

今回も皆さんに少しだけ嚥下リハビリに関して紹介します。食べることが少し不安な方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

① リハビリをやる前にまずはしっかりと口腔ケアを行いましょう。ご自身の舌も確認しましょう。舌に舌苔が付着しているとおいしい食事も、味が感じられず楽しさが半減します。

② 頬や口周りのマッサージをしましょう。緊張がほぐれて、次に行うリハビリが有効的に行えます。

 

③ 口腔体操を行いましょう。食事前に行うのもおすすめです。