映画『殿、利息でござる!』 特報30秒


 旬を逃してしまった感がある動画ですが、よろしければどうぞ。

テレビでこの映画が紹介されていた頃、何も知らなかったこともあり
完璧なお笑い系路線でまた~人を笑わそうとして~と勘違いした私。
(お笑い系嫌いじゃないです)

タイトルからしてお殿様に利息を払うのかと・・・これもまた勘違い。
庶民がお殿様に利息を払うのなら分かる。
しかしこの映画は違いました。

庶民がお殿様にお金を貸して利息を取る→
えぇ~そんなことってあるの?

それが実際にあったといいますから驚きです。
舞台は貧困にあえぎ夜逃げせざるを得なかった仙台藩吉岡宿。

この宿の庶民たちは私財を投げ打ち宿場再生のために資金調達に励む
という実話を基にした映画になっています。

映画の中のセリフはほとんど古文書に書かれているといいますから
ますますリアリティーが増してきます。

それでちょっと面白そうと思って検索しているうちに原作者の
磯田道史(いそだみちふみ)氏のエピソードに行きつき、これは
紹介せねばと記事にした次第です。

それではテレビ番組より磯田先生のプロフィール&エピソードをどうぞ。
先生がナンパ?(赤字の部分をお楽しみください)

1970年(昭和45年)岡山県に生まれる
1979年(昭和54年)歴史に興味を持つ(9歳)
            最初は拓本から始めた
            拓本とは器や石碑などの凹凸を墨で写し取ること
            文英石仏とは16世紀半ばの戦国時代に彫られた
            岡山県特有の石仏
            文英という人物の作品ということ以外多くが謎に
            包まれている
1983年(昭和58年)古文書に興味を持つ(13歳)
            実家は岡山で小さな藩のお侍さんだったという
            ことで日記のような古文書が残っていた
            高校生の頃古文書解読辞書を手に入れ
            古文書の解読に成功
1989年(平成元年) 慶応大学入学(19歳)
            余りに嬉しくて朝から晩まで図書館に通いつめたら
            2ヵ月目に倒れてしまい救急車のお世話に
            大久保利通の墓が本当にあるか青山墓地ヘ確かめに
            行った
            安心出来るという理由で墓地の近くに住んでいる
2006年(平成18年)結婚(36歳)歴史の知識で相手を射止める
            運命の出会い
それまで女性と付き合ったことがなく ギャラリーで初めて
出会った女性に「あなたは僕の運命の人かもしれない」
「すみませんけどそこの中国茶のお店で30分だけ話を
聞いてくれないでしょうか?」と切り出した
 
(これナンパですよね?はっきり言って・・・とは先生ご自身の弁)
一週間位してから向こうから連絡があって・・・
それまで何も連絡してなかったんですけど「上野の美術館で
日本画の展覧会をやっているから一緒に行きませんか?」って言ってくれた
「分かった僕が案内してあげる」って言って伊藤若冲という人の
展覧会でしたけど・・・ず~と観ながら説明をしていくわけです
その説明に周りにいたおじさんたちやおばさんたちがイヤホンガイドを
外して僕の方に団子のように囲んで寄ってくる学芸員のトークだと・・・
それで全部終わったら拍手が沸いたんですよ
その時に彼女が「あんたは靴も汚いしお風呂にも入ってなさそうだし・・・
えっ?って思ったんだけど面白さに負けた・・・付き合ってください」
またまた一歩を踏み出しました
 

結局彼女の方が積極的になっちゃいましたねぇ。
歴史オタクの大勝利。