私のお父さんで、レオ君のおじいちゃん“ジィジ”。
オカンは相変わらず、毎日昼夜食分の離乳食(?)を持ってってます。
ドッロドロの豆ごはんとかね。美味しいんかな
お父さんは、オカンの作ったものはほとんど食べるそうやけど、面会に行って聞いてみると…
「毎日お母さんがご飯持ってきてくれてるやろ?
愛やで!よかったな!」
「………」
激しく首を振る!
なんでやねん!
お父さんはとにかく家に帰りたいようなので、そんなことではほだされないご様子です。
それをオカンは、不満タラタラで
仲が良いのか悪いのか…ってとこですが、通常運転でホッとします
そんなお父さんですが、また体重が落ちて50kgになりました 前より食べてるはずやのになぁ…
先日は、また発熱してPCR検査しましたが陰性。今のところ原因不明です。
実はその日が面会日で、また特別なことに 叔母(お父さんの妹さん)が来る予定でした。
お父さんの10人兄弟で唯一生存しているのはこの二人だけです。今や、たった二人の兄妹。
しかしお父さんの発熱により流れるかもしれませんでした。
お父さんとの面会は、車椅子で 玄関でのガラス戸越しなので、今のお父さんがとてもそんなことができる状態ではないと。
が、施設のご厚意で、私達がお父さんの部屋のベランダまで上がって行って そこの窓越しの面会となりました。
本当に、2人が会えるのが最後になるかもしれないことと、わざわざ他府県から来られるということと、叔母さんも元気なわけではないので数少ないチャンスだということに対してのご厚意だったようです。
またラッキーなことに、その際、オカンと妹の“ルル”と私の3人は 防護服を着て お父さんの部屋に入って直接会えることになりました
ガラス越しの面会は何度もしていますが、直接会って触れ合えるのは お父さんが施設に入所した日以来です。
とっても嬉しかった
会えたらお父さんの肩を揉んでやろうと思ってました。
どこか痛いところがあるなら、さすってやろうと思ってました。
が、いつもこってて揉むにはしんどい お父さんのゴツかったあの肩はもうありませんでした。
どこか痛いところは無いのか聞いても無反応で…
なので、二の腕をさすると 本当に細くなった腕にビックリして、異様に浮き出た鎖骨や肋骨に 50kgを感じました。
叔母さんはガラス窓の向こうから、たくさん話しかけてくれました。
「○○あんちゃん!○子やで?わかる?」
お父さんは「…わかる」と言って泣きました。
「あんちゃん達の中でも、
○○あんちゃんが1番優しかった。
すごく嬉しかったよ。」
お父さん、また泣く。
「あんたはホントに良くしてもらってるね。
あんたは幸せ者やで?わかってるやろ?」
お父さん、頷きながらまた泣く。
お父さんがよく泣くので、お母さんが涙を拭いてあげてました。
熱があってしんどかったと思います。
今回入室許可を頂いたのも、もしもの日が近いかもしれないからでしょうね…
いつもより無表情で笑いはせんけど、泣くのは泣く。お父さんらしいわ。
話の流れの中で、私にチャンスが来ました。
孫の話になり、「お父さんは孫を甘やかすだけ甘やかし 可愛がったよね?」って笑い話になった時、
「お父さん、ありがとう。
レオをたくさん可愛がってくれてありがとう。」
あまり長くは 本人の負担になるのでそろそろお暇…という時にも、
「お父さん、ありがとう。
呼んでくれてありがとう。」
そう、お父さんの手を握りながら言いました。
手は、固くてゴツゴツしてて ひんやり冷たかった。
本当は、
「お父さん、生んでくれて、
育ててくれてありがとう」
という気持ちでした。ひょっとしたら言えないかもしれないと思ったので、その気持ちを込めて、どさくさ紛れの“ありがとう”
じぃちゃん(義父)の時には言えなかった“ありがとう”。
お父さんには伝えられました。
よかった…
もしまた 中に入って会えるチャンスがあるならば、今度は頭を撫でてもらいたいです。
「お父さんの娘でよかった」と、どういうどさくさ紛れで言おうかな…
なんだか楽しみな私です