元々ライブドアのブログで日記等を書いていました。


そちらで、現在小説を書いています。


ということで、こちらの詩も全部ライブドアに移転いたします。


ぜひライブドアにもいらしてください


http://blog.livedoor.jp/alias5sd6/


です


これからもよろしくお願いいたします


2007/12/16

いつも傍で


アナタを見ていたいの


アナタの横顔や アナタの後姿も


すべてアタシの一部になって


そしてアタシは癒されるの


アナタなしではアタシは何もできないわ



アナタの後ろを3歩はなれて歩くわ


その少し茶色がかった髪をながめながら


そしてアナタの横に並んで アナタの横顔を眺めるの


アタシの視線に気づかないアナタ


アタシの視線に気づいたのかしら?


ほら にっこり笑った



その笑顔が見たいから 


アタシは今日もアナタの横を歩くの



雨の向こうの新緑にでかけるの


大きなひまわりのついたムギワラ帽子に


すり切れたジーンズはいて


詩集とアイスティーにサンドイッチ準備しなきゃ


ポケットの中にはストロベリー味のキャンディーを入れたわ


サビついた自転車のペダルは重いけど


アタシはがんばっていくわ


さあびしょ濡れになっちゃうけど雨の中を抜けていこう!



雨の中の緑はキレイでキラキラしているわ


カエルと雨のコーラスでアタシはご機嫌!



雨を抜けて大きな木のところまで来たの


雲は向こうの山に向かってすすんでいるわ


きっと通り雨だったのね



アナタへの愛が膨らんで 


今にもはじけてしまいそうなの


アタシはそんなパンパンに膨らんだ愛情をコントロールできないの


アタシはまるで飢えた怪獣


アナタの愛が食べたくて毎日おなかをすかせているの


だからアナタの何気ない一言や


アナタのしぐさに一喜一憂しちゃうわ


自分を見失ってしまうくらい


アナタがすきなの


アタシの愛はホンモノよ?


だから ねえ?


アタシだけを見ていて 


他の女友達の話なんてしないで


アタシは心が狭いからヤキモチで またコントロールがきかなくなっちゃう


だからお願い アタシだけ見ていて



「結婚おめでとう」


直接言えたらいいのになぁ


この前噂で聞いたの あなたが結婚するって


どんな子と結婚するのかしら?



アタシはいまでもアナタのことを思い出すわ


あなたと見た早咲きの小田原城の桜や


初めて自分で浴衣を着て行った花火


お弁当を作って行った秋の公園


寒くて風邪を引いてしまった初詣


季節がめぐってもアナタとの思い出は尽きないの



「おめでとう」


遠く離れたこの地からアナタにお祝いを


アナタの幸せを祈っているわ


アナタは優しいからきっと結婚する子は幸せね


『アナタの隣』はアタシのものにはならなかったけど


アタシは変わりに『一人で頑張る強さ』を手に入れたわ



気が付けば梅雨入りしたね



あの6月の雨の日に


いつも待ち合わせした駅の時計の前で


アナタはアタシに傘を差し出して


そして雨の中に消えていってしまったわ


それがアナタの「さようなら」だった



今は車でしか駅の傍を通らない


あの時計は道路からは遠くて


あまり行く機会がなくなったわ



雨の日になるといつもアナタは


なぜだか「ドライブに行こう」っていったね


コンビニでホットの缶コーヒーかって


そして森林の中をずっと走ってた


霧が出てきたら車を停めて


霧が晴れるまでずっとFMを聞いていたね


アナタは雨の日が好きだったね


雨が降るとアナタを思い出すの



あの時計の傍を何年ぶりかに通ったわ


偶然雨が降ってきてアタシは折りたたみの傘をだしたの


道行く人達は突然の雨に駅の中に入って行ったわ


アタシはひとりであの時計を眺めていたの


あの時と変わらずに雨の中で立っていたわ



あなたがあの日渡してくれた傘はどこかでなくしてしまったの


雨の日にアナタの背中を捜すこともなくなったわ



あたしは今日も車で駅の傍を通るの


視界の端にあの時計がうつっている




「アタシから連絡はしないわ」


彼の態度が曖昧だから、アタシはそう決意したの


でも いつも携帯が鳴らないかチェックしているの


彼からはいつまでたっても連絡がないわ


(きっと今忙しいのよ)


って自分に言い聞かせるの



結局


「キョウハイソガシイ?」


ってアタシからメールするの


好きになったほうが負けね


アタシはいつも彼のご機嫌を伺ってるわ


それはアタシが彼が大好きだから



そうして今日も


「アタシからは連絡しないわ」


って決意するの


気がつけば毎日決意してるわ





あなたの笑顔をみると


アイスみたいに溶けてしまうアタシ


あなたの隣にいられるって考えただけで


いつもホッペが緩んじゃうの


そんなアタシの気持ちをあなたは知ってるのかしら?


いつも意味深な視線を


アタシに投げてくれるの



アタシの気持ちはもう


風船みたいに膨らんじゃって


空高く舞い上がってしまっているの


だから ねぇ?


早くアタシを捕まえてくれないかしら?


アタシはいつも飛んでいくフリをして


あなたが捕まえてくれるのを待っているの


あなたはそんなアタシを見透かしていて


アタシをわざと放置するのよ!



今日もアタシはアナタの傍を飛んでいる





引越しのときに


捨てたと思っていた箱が出てきたの


あなたとの思い出をいっぱい詰め込んであったから


あなたに会えなくなった時、悲しくて捨ててしまったはずなのに


古いダンボールの中から卒業アルバムとともに出てきたの



びっくりして中を開いたわ


「あなたとアタシのとびっきりの笑顔」の写真が出てきたの


あなたが選んでくれたサイズの合わないリングや


交換したストラップ


アタシの学生証に


あなたが書いてくれた手紙



思わず開いて読んでしまったの


そして「ごめんなさい」と一言つぶやいたわ


アタシはあなたをいっぱい傷つけて


アタシもいっぱい傷ついたの



あれからアタシは大人になったわ


だからきっとあなたも大人になってるよね?


今度こそ


この箱は捨てちゃうわ


でも思い出はきっと忘れないわ






「信じてる」


言うのは簡単だけど


心の底から信じてる?って聞かれたら


「もちろん」なんて言えないわ


彼には誘惑が多くて


彼との距離が不安を掻き立てるの


「本当は一緒にいたくないのかしら?」


「ほかにも好きなヒトがいるんじゃないのかしら?」


そんな不安が頭をよぎって


今夜も眠れないの