船堀に行ってきました。
で、Google mapで船堀駅周辺をみていたら、見つけたのがイスコン。
ヒンズー教の寺院です。
 
いや、いま「Google mapで見つけた」って言いましたけど・・
今自分の過去ブログをチェックしたら↓

この寺院が経営する(?)ゴヴィンダスに12年前に来ているではないか。

なんか始めてじゃない気はしたんですけど、そういうことか。

 

この頃(2011年頃)は南インド料理ってまだまだマイナーで、知られてなかったんですよ。

日本はもう北インド料理一択って感じで。

あ、ナンとバターチキンカレーとかそういうやつですね。

 

エリックサウスがようやく南インドレストランの知名度をあげて知られるようになった、

という感じだと思うので、そういう私にしてみたら南インド料理は「なにこの物足りないの」

という感じでした。

今ではわかります。南インド料理の奥深さもおいしさも。

というか、今では胃もたれしない南インド料理のほうが好きです。

 

 

で、世界にイスコンはありますが、私はインド・バンガロールの超巨大イスコンも。

お昼ごはんはタダでもらえます。給食みたいな感じで。

 

今年1月はニューデリーのイスコンも1人で行きました。

ここも大きかった。

そんな巨大なイスコンを経験してきたものですから、船堀のイスコンも「おぉ!!」

っていうものを期待していたのですが。↓

普通の家でびっくり。

 

ドアのところに、入れてお祈りできる時間とか書いてあります。

普通の日本人でしたら躊躇してしまうこの扉ですが、ほんとに普通に入れるのでぜひぜひ。
中はまるでインドなのでインドに行った気分になれます。

 

イスコンはクリシュナ(美男子の神で絶大な人気)を祭っています。

もう、インドの神様のポップさといい、ブサかわいいところがほんとに憎めない。
このお衣装とかは着せ替えたりするんです。

 

 

お賽銭は電子マネーもOKという、さすがITインド。
 

 

本を売ってました。

バガヴァッドギーターがあった。
ヒンズー教の聖典です。
哲学的に難しいのですが、これを読んでみたい。
これ、間違ってない日本語で翻訳されているのは珍しい。

 

 

日本人女性1人だった私は超珍しいと思われまして。
インド人の若い青年に声をかけられました。
とても上手な日本語で。
うちのパートナーに聞かせてあげたい。
(15年以上日本に住んでいたのに日本語を話せない。「マイニチベンキョウシテイマス」という日本語しか言えない)
 
これから朝食だということで、おいしそうだったからつまませてもらった。

 

日本人にもクリシュナとは、という勉強会を日本語で開いているというのはとても貴重。

ヨガとかマントラ瞑想がお好きな方も。

私はスピ系ではなく、あくまでもクリシュナ他インドの神様が好きなだけ。

 

 

で、ここからが本命。

行きたいと思っていたインド料理。

今年思ったことは今年のうちに済ませる!

ということで行ってきました。

イスコンから10分かからないくらい。船堀と西葛西の間くらい。

 

じゃじゃん。

一軒家。
普通の日本の一軒家。
 

 

ドアに"Desai'S"って書いてあります。

これが目印。

 
私が玄関にいたら、隣の家のご主人が
「日本語できるの??」
って。
「えぇ、日本人ですから(ここ日本ですし。)」
って返したら
「珍しいな。日本人なんて」
って。
 
。。。。それくらい日本人は来てないらしく、だいたいインド人らしい。
 

「こんにちは。お邪魔しまーす」

と、普通に誰かの家へ遊びにきた感じ。

 

この感じは。。。

神戸にもあった。。

 

マンションの一室がインド料理のおうちだったっていう。↓

ここ、再訪したし。

家庭料理が食べられる珍しいところです。

行きたくなった。

クスム家庭料理

 

Desai'sはクスムよりも、もっと家です。

 

「はーい、2階へどうぞ」

と、インド人の女性がキッチンから声をかけてくれました。

 

 

家だ。

 

ぶちぬいたんだ。。

こういう殺風景なレストラン、インドにあるある。

 

ここになぜ来たかったか。

それは、日本では珍しいマハシュートラ州の家庭料理が食べられるということ。




マハシュートラは有名どころではムンバイ、プネーが西にあります。赤枠のところ。

西インド料理ともいえるそうです。

 

 

インド広しで、地域によって料理の種類が違うのと、「家庭料理」というのがポイント。

家庭料理とレストランの料理では味が全然違いますよね。

マハシュートラの一般人が日常的に食べているものが食べたかったんです。

 

ターリー(セットメニュー)だけでも10種類。

インド料理は日本料理のように品数が多いから大変だと思います。。

 

 

とりあえずセットメニューはこちら↓

 

コルマー・ブリが食べられるのはここだけ。

 

マルワニはココナッツとローカルスパイスの料理。

マルワニが食べられるのはココだけ。

 

 

コラブリは、ドライカレー(マトンかチキン)と赤白スープで作ってるのはここだけ。
 
アラカルトメニューも結構あります。20種類くらい。
ワダパオ(じゃがいものバーガー。これはマハシュートラで流行ってるってことで昨年サンフランシスコでパートナーと食べた。)もあった。
 

私が選んだのがこちら↓

シハガド城ターリーという、おそらくシハガドという要塞を名付けた看板料理みたいな。

ベジタリアンです。

 

彩りもよく、家庭料理なのに美しい!

 

Vangyache Bharith(茄子のカレー)

Pithle(豆カレー)

Bhakri(粟のパン)

Ambemohar rice(アンベモハル米)

Pakola(たまねぎの天ぷら)

Chaas(塩ライタ)

 

知らない食材や料理ばかりで驚きました。

お米がめっちゃくちゃおいしくて感動しました。

これ、アンベモハル米といって、マンゴーの木の近くでとれるフレグランス米なんです。

ほんのり塩気があって、粘り気もあって。 

なかなか収穫量が安定しないのであまり見たことがないのかなと。

 

それから粟のチャパティ(クレープみたいな薄いパン)。

これ、粟と水だけでこねた非常にシンプルな味わい。

これはテクニックがいるのでレストランではでないらしいです。

 

茄子カレー、豆カレーがとても美味しい。
複雑なスパイスの香りと、ほのかな辛さ。でもマイルド。
マハシュートラの料理はちょい辛いのが特徴らしいです。
でも、すっごい辛いわけではなく、スパイスの味を沸き立たせるいい塩梅です。
 
野菜は、八百屋さんの移動販売で新鮮なものを買ってるのを見ました。
 
チャース、これは乳製品のドリンクです。
ラッシーほど濃厚さがなくさっぱり、さらさらの液体。
それに塩がほんのりと、トッピングにパクチーみたいなのがかかってました。
 
めちゃくちゃ美味しくて感動しました。
今年はインドに3回くらい行ってまして、やっぱり日本のインド料理より本場の味がクオリティ高くて、ここ半年くらい美味しい日本のインド料理に巡り合えてなかったので、ほんとにうれしくて。
 
今日はインドの女性が一人で切り盛りしてました。
日本語も流暢で、で、なぜ料理屋さんを??
って聞いたら、旦那さん(インド人)と日本にきて、自分は日本の会社で会計をやりたかったんだけど、システムが全然違うのを知ってギブアップした。
で、日本語ができるのは、インド人に日本語を教えてたからなんです、って。なるほど。
 
ほんとにおいしかったし、まだまだいろんな料理が食べたかったのでまたきまーすって
言ってきました。
 
ここ、ほんとおすすめなんですけど、1つだけ。
料理がでてくるまで時間がかかります。
最初に「15分くらいかかりますけど、すいません。」
って言われるんですけど、多分20分以上かかりました。
 
だけど、プロでもない女性が一人でやってるってところを大目にみてほしい。
こんな貴重な料理を食べられるのは珍しいので閉業しないでほしい、っていうそれだけ。
 
 

Desai’s foods