また本の感想文です。
これを書かずにいると、内容すら忘れてしまうので備忘録です。
今回は「ザリガニの鳴くところ」。
この本はめちゃくちゃ良かった!
2019年と2020年にアメリカでもっとも売れた本というのも納得です。
「殺人事件のミステリー」みたいなジャンルのようですが、私にとってはラブストーリーの要素が
大きく、さらに環境や人種問題、男尊女卑、もういろいろ混ざってます。
著者はこれがデビュー作だそうで、70歳(女性)って信じられない。
確かに、知識が豊富だし、1960年代の描写がリアルで、文章だけで風景が見えてきます。
翻訳も、おそらく忠実にしかも不自然な訳にならないようにしてくれていました。
カマキリの雌って雄を食べちゃうのよ、
とか
蛍の雌って、交尾するために雄をおびき寄せるけど、お腹空いてるときは食べちゃうために誘き寄せるという、自然界のことも熟知した作者ならではの事件の最終展開も見事でした。
リースウィザースプーンがディレクターをしたという映画が、昨年公開されていたのは知りませんでした。
本を読んだあと、amazon primeでこれを観ました。
湿地の様子とか、本当に本の中の情景が美しくスクリーンに広がります。
でも、あの本をすべて映像にするには難しいかなーというのと、本の内容がかなり編集されているので、ちょっとこれじゃない感がありました。
うーん、リースがもし主役をできたなら、とも思います。
断然、本のほうがおすすめです。
表紙がかわいい原作。
なんと2022年のカレンダーがありました。
ということは、相当フィーバーしたんでしょうねこの本。
ザリガニの次がカラハリということで、この本もオーディブルに登場する日がきますように。