あれ、ここに置いたはずなのに・・
ああ、もうこんなに削れたのか・・
あ、こっちにも入れとこ・・
以前50枚買ったんだけど残り10枚くらいになってたのでさらに50枚購入した。
(探せば倍ありそうな気配はあるが??)
まあヤフーポイント(Tポイント?)を使ったので出費は大したことはない。
ピックはもう20年くらい変わってなくて
ありきたりのピックボーイの1mmのやつ。
暗いと光る素材のやつで弦当たりがさらっとしている印象。
ツルッではなくて、サラッとしている。ザラッではない。
ついでなんでピックのお話。
僕はピックの種類を頻繁に変える奴は上手くならないと思ってる。
音楽学校時代、生徒の中でジャズ3が流行り始めていたが
僕は全く興味がなかった。ジャズ3がダメという事ではなく、
あまりにも形状が違いすぎた。ワラジからハイヒールに変えるようなものだ。
まあ初心者がジャズ3を気に入り、その後使い続けるのなら
それは問題ないし、評価の高いピックなのだから良い事だと思う。
ただ気分で一般的なティアドロップからコロコロ変えるようなピックではないと思う。
もし気に入ったのなら使い続けるべきという事。
ギターとは弦楽器。
弦に触れるのはフィンガリングする指とピッキングする指かピック。
指は取り替える事が出来ないし指先の感覚で操作感はかなり変わる。
だから常に一定の指の状態をキープしているのがギタリスト。
では、そこまで指の状態は気を使うのに
同じく直接弦に触れるピックは安易に変えて良いのか?
良い訳がない。
弾き始めた頃、形状や柔らかさ、厚さを気にしていろいろ試行錯誤するのは良い。
それはまだ指先が弦に慣れていない状態と同じなのだから。
しかしこれと決めたからには安易に変えてはならない。
変えたならまた使い続ける事。
田舎から上京した際、同じピックが欲しくて
田舎の母に通っていた楽器屋を教えて買いに行ってもらい
送ってもらった事があるが、全く同じものはもう無いらしく、
同じものと言われて送られた知らん奴のサインの入ったピックは気に入らず捨てて、
仕方なくピックを変えた。
まず気にしたのは形状。
しかし僕は消耗品はすぐ手に入る物と決めていて
その理由も同じ感覚で使い続ける為で
最初からよくあるティアドロップ型を使っているので選択肢は多い。
強いて言えば好みで若干角度の広いタイプを選ぶ。
本当ならもう少しサイドがある感じが良いのだが先生との会話記事で書いた通り、
その形状は特許を取られていて日本では入りづらいらしい。
その時点でもう選択する事も使う事も無く、理想的でも無い。
あとは厚さ、これは1mmと決めている。薄すぎず厚すぎず。
そして先端と後部を支え真ん中を押し込んだ時の反発力。
厚さとも関係しているが反発力は弾いた時の感触がかなり変わるので最重要。
その自分の基準を元にたまたま楽器屋で手にしたピックを買い、
以来20年以上、ピックは変わっていない。
そのピックが優れているかどうかではない。
所詮はピック。弾き手次第でどうにでもなるのも事実。
しかし大事なのは変化が無い事。それに馴染むというのが1番。
常に弦に当たった時の感触が同じである事、動作が一定になる事が最重要。
同じ感覚で扱えるからこそ、より繊細にコントロール出来るようになる。
いつも誤差が少ないのだから、若干の違いを検知する能力に長けてくる。
おそらく最初はピックが磨り減ってきた事による弾き心地の変化に気づく。
でもまだ交換しなくて良いやと誤差を微調整して弾く事を意識せず覚える。
そしてそのピックを使い続ける事で常に安定したピッキングを習得する。
これが頻繁にピックを変えているとコントロール出来るスキルも育ってなく、
とりあえず弾けるように動きが大きくなり無駄が多くなる。
こだわりというのは自分の中の評価基準に従い
常に良いもの(自分に合うもの)を探していく事だけではなく、
使い続ける事も含まれると思う。
「弘法筆を選ばず」という言葉があるが、
名人は道具を選ばず何を使っても凄い(質が変わらない)
という意味ではないと解釈している。僕の解釈では
名人はどんな道具でも素人よりは優れている。
だと思っている。道具が変わればクオリティが変わるのは当然。
でもそんな状況下にあっても日頃の鍛錬によって
一定以上の成果が出せるのが名人たるものと思っている。
そしてそれで満足しない者が名人になれるのだと思う。
それで満足して最初の解釈をするのが凡人なのだと思う。
だからど素人が筆を選ばないのは愚の骨頂。
最近の話題で言えば、イチローはずっと同じ工房でバットを作ってもらっているらしい。
使い分けているのかもしれないが同じ重量同じ質感同じ形状であるからこそ、
このボールはこうスイングすればここに飛ぶとコントロール出来るのだと思う。
イチローなら全く違うバットでもヒットには出来るだろう。
でも狙ったポイントにボールが飛ぶかどうか。満足できるかどうか。
ヒットになるなら同じ事じゃんって思うのは凡人。
でもそこで諦めては凡人のまま。
世の中に多く存在する職人は全てが才能を持った人では無い。
何十年に渡る修行、鍛錬によって技を会得し継承している。
そしてその多くが昔ながらの道具を使い続けている事を忘れてはならない。







