やっとこさアナログ盤見つけて手に入れやした。ただしUK盤ではなくオランダ盤す。88年ですからUK盤とヨーロッパ盤では大した違いはないという時代的なことと、ちょうどアナログ盤からCDへの移行期ということで、レコード自体プレスが減ってきた頃なので全然OKす(でもアメリカ盤は嫌じゃ)。私の場合、80年代以降のヴァンは以前とり上げた『至上のライヴ』くらいしか聴いたことがなく、行きつけのレコ屋さんのマスター曰く、このアイリッシュ・フォーク・バンドのチーフタンズとの共演盤をきっかけとして、以降のヴァンは再びすばらしいアルバムを連発することになったそうです。アルバム・タイトルが表わすように、アイルランド人としてのヴァンのルーツである、アイルランドの伝統音楽を専門とするフォーク・バンドとの共演がヴァンの魂を目覚めさせたんでしょうなあ。ヴァンによるオリジナルが2曲、あとは全てチーフタンズのリーダー、パディ・モロニーさんとのアレンジメントによるトラッドで、もちろん全てが名演となっています。しかもここからちょうど20年前のあの名作『アストラル・ウィークス』を思わせる瞬間もあったりします。バグパイプ(イーリアンパイプ)に出てくるドローン音を‘ウィ~~イ~~ン’と声真似しているところが出てきたりして、ヴァンらしいなあ~と思いますね。

 

しかしジャケの禿げ上がったヴァン、まだ40代前半すよ。どんだけ老けとんねん。未だ来日公演の実現していない最後の大物ですが、これもレコ屋さんのマスター曰く、飛行機嫌いのせいではなく単に日本が嫌いだからみたいすね。その証拠にアメリカには飛行機使ってガンガン行ってますからちゅうことです。ムカつきますなあ。ヴァンのヴァカ。おわり