このバンドはシド・バレット期しか興味がないので、このレコ含めて3枚しか持っとらんです。調べてみたらば、初期3枚のアルバム『夜明けの口笛吹き』『神秘』『モア』から何曲かと、シングルのみのリリースを追加したコンピレーション盤ちゅうことらしいです。邦題は『ピンク・フロイドの道』だそうです。ジャケはいろいろなヴァージョンがあるみたいで、手に入れたのは一部ピンク色が使われた、ジャケ裏右上にバーコードのあるパターンで、おそらく80年代後半から90年代にかけての比較的新しめの再発盤やと思います。1000円台前半でしたし。来月5月17日から始まるシド・バレットの映画『独りぼっちの狂気』を観に行こうと思っているので、レコ棚から引っぱり出してきました。A面は67年リリースのおなじみのアルバム未収曲群で、大昔にとり上げた、これも初期コンピのオランダ盤『The Best Of The Pink Floyd』に入っているものばかりです。1曲“Remember A Day”がこっちにしかないですね。リック・ライト作ですがこれがポップでけっこうよいです。(ちなみにその『The Best Of The Pink Floyd』、完全にシド期対象なのに、ジャケにはシドの代わりにデイヴ・ギルモアを含めた4人が写っているといういい加減さでした)“See Emily Play”はモノラル音源を左右両方に置いたインチキ・ステレオです。B面は最後のバレット作の“Bike”以外はシド不在以降が対象です。ウォーターズ作の“Julia Dream”も最初期ですかね?ようわかりません。“Cirrus Minor”の最初から最後まで使われている子鳥の鳴き声のBGM、これキンクスのアルバム『Something Else』収録の“End Of The Season”に出てくる小鳥さんと全くいっしょじゃないですか。たぶんレコーディング・スタジオが所有していた様々な効果音のひとつが使われたんだと思いますが、フロイドの所属会社はEMI、キンクスはパイだったので、どっちかがどっちかの音源かスタジオを借りたんじゃないかと思います。なかなか新鮮だったので、セカンド・アルバム以降も今さらながら聴いてみようかしら。でもギルモア主導(?)のブルース・ナンバーが退屈なんですよね。どうも白人のブルースはつまらんのが多いです。おわり!