新型コロナウイルス蔓延後、
ゴールデンウィークにようやく台湾に行くことができた。
台湾は戒厳令が解かれた数年度、
初めての一人で旅した外国である。
以来、一番多く旅した国でもある。
今回は一日一便のLCCを利用した。
台北から東海岸の町に移動し、
ダニだか南京虫だかに刺されつつも、
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。
いよいよ帰国の日、
少し早めに空港に向かった。
表示板で乗るべき便を捜すが見つからない。
そこで空港職員に拙い英語で
○時発の○○航空の便はどうなっているのか聞くことにした。
すると「ない」との返答。
欠航になったのか聞くと、
明日の早朝に飛ぶと言う。
その時間だと仕事に間に合わない。
代わりの便はないか確認して貰うが
LCCではないとのこと。
もう一日休暇をとれるか考えたが、
ホテル代は自腹、
早朝のLCCに乗るためには
夜中の3時前にタクシーを手配しなければならなかった。
第一職場の人たちに迷惑がかかる。
ただでさえ普段から無理を言っているのでそれはできない。
埒があかないので正規運賃で乗る日系の飛行機のチケットを買うために隣の駅に移動した。
ところが最寄りの空港も
次善の空港へのチケットもなかった。
かろうじてあったのは関空へのチャイナエア。
今日中に家に着くにはそれしかなかった。
関空から新幹線を使えば何とか家に戻れ、
明日の仕事に行くことができる。
あと一往復できる金額を支払うことで、
皆に迷惑かけることを回避できた。