去年も結局全部見た大河ドラマ、「真田丸」。
何年連続になるのだろう?
で、ブログ始めてから毎年感想書いているので、一応今回も書こう。
もう2017年1月も終わろうとしているが……。
まず、ふと思ったのが、大坂の陣まで豊臣方に付いていた主人公を大河で見たのは初めてかもしれないということ。
だいたい家を守るためとか言って、秀吉恩顧の連中は関ヶ原の時点でほとんど徳川方に走っているから。
とは言え関ヶ原の場合は豊臣というよりかは石田方と言った方が正しいのかな?
その当時は徳川も豊臣の家臣の立場を取っていたから、言うなれば関ヶ原は豊臣家臣同士の争いになるわけで、徳川に走りやすい状況とも言え、関ヶ原で徳川に付いた以上は大坂の陣でも徳川に付くということで、そこは家康の妙技というべきか。
ちょっと脱線したが、これまで「天地人」では主人公・直江兼続が石田三成と親友ということで関ヶ原で徳川に歯向かったりしていたが、その三成が死に上杉家のために結局大坂の陣では徳川方に付かざるを得なかったという流れだったな。
だが、今回の真田幸村は大坂の陣でも豊臣方に付くと言うわけだ。
その理由が、秀吉への恩義という面ももちろんあるだろうが、九度山に閉じこもっていても家康に許される見込みはないし、豊臣方から乞われているわけだから最後の一勝負をして見たいというところが前面に出ていて、面白かった。
個人的に、豊臣家が生き残る最後のチャンスは関ヶ原だったと思っている。
あそこで豊臣家が正式に三成に味方していれば、もしかしたら家康に勝っていたかもしれず、例えその後三成が天下人になっていたとしても家康みたいに豊臣家を滅ぼそうとまではしなかったのではないかと思ってしまうね。
まあ実際どうなっていたのかはもちろんわからないのだけれど、正直言って大坂の陣なんてものは単なるおまけでしかなかったと思っている。
あの状況になったら、例え家康が死んだとしても、10年以上将軍を続けてきた秀忠がいるわけで徳川家は安泰、よって豊臣家が天下に返り咲くことはなかっただろう。
今回「真田丸」でも幸村はそのことに触れていたし。
それでも、戦国最後の戦いには違いなく、それまで父親の陰に隠れていた信繁が、「真田幸村」という一人の武将として燦然と出てきたところに、この作品の全てが詰まっている気がする。
だからこそのそれまでそれなりに活躍の場を与えられながらも、イマイチパッとしなかった前半が活きてくるのだろう。
大河という一年を通しての作品だからこその贅沢な作り方だったな。
その点がとても面白かった。
あれだけ大坂の陣を「戦い」として描けていた作品はあまりないのではなかろうか。
今回の大河で一番良かった登場人物は長澤まさみさん演じる「きり」かな。
あのウザキャラがめちゃめちゃ面白く、信繁ときりのシーンは毎度笑いっぱなしだった。
ああいうキャラをやらせたら長澤さんに右に出る人はいないな。
考えてみたら長澤さんの出ているドラマってあまり見たことないけど、出演した大河は全部見ていると思う。
なんか毎回忍者のイメージがあって、今回は違うのかなと思ったら、名前からくる印象からか、ちょっと「霧隠才蔵」っぽかった。
まあそれを狙っていたのかどうかはわからないけど。
そんなきりと信繁の屈指の名シーンと言えば、やはり九度山を出て行くことを信繁が決意するシーンだね。
これまでの二人の関係性を見てきたからこそ、あのシーンは凄く良かった!
信繁から幸村に変わる転機ともいう、ある意味「真田丸」の真のスタートを切る瞬間でもあった。
そして大坂城に入り、ようやく本当の意味の「真田丸」が完成した時は震えたね。
まあすぐに取り壊されたけど……。
そして兄信幸役の大泉洋さんとの関係性も良かった。
お互い思いやりを持って接しているが、どこかライバル意識のようなところもあって。
「アフタースクール」って映画が好きだったから、この二人のコンビは始まる前から楽しみだったよ。
また別のドラマでも見たいコンビである。
他に好きなシーンは、秀吉が信繁に官位を授けようとして信繁が兄より先にもらうことはできないと断り、秀吉の怒りを買ったシーンかな。
そこですでに関白職を譲り受けていた秀次が割って入り、「官位を授けるか決めるのは関白である私です」と言い放ったところ。
これまで見てきた小説やドラマの秀次って、小牧・長久手の失態や殺生関白だとかダメなところしか描かれず、最期も一族もろとも惨殺されたりと、天下を取り子供が生まれ狂っていった秀吉を表す一エピソードとしての存在くらいでしかなかった。
そんな秀次が秀吉を諫め、その関白としての威厳を見せて、逆に「よくぞ言った!」と秀吉が喜ぶシーンは、初めてかっこいい秀次を見たようで、なんか心に残ったなあ。
まあその後はいつもの流れで秀次は死んでいくわけだが、秀次があのような描かれ方をするのは新鮮で良かった。
あとわかる人にはわかる小ネタだと、ひげ面のロッキーを久々に見たところで一番笑った。
まとめると、これまで見てきた大河でも大坂の陣で突然出てくる真田幸村(上杉に人質で来ていたこともあるから、「天地人」ではその前にちょこっと出たが)の大坂の陣以前を見るのはとても興味深く面白かった。
本当毎回最後にサラッと、でも前から有名だったかのような雰囲気で出てくるからねえ、あいつ。
若い頃はあんな感じだったのか、なんて思ったのが物語全体の印象かな。
さて、すでにもう4話ほど放送されているが、次は「おんな城主直虎」。
女性主人公で「八重の桜」「花燃ゆ」同様、全然知らない人物。
そして久しぶりの戦国中期を描いた作品で、そこが楽しみではある。