花と仲間 | swan花日記のブログ

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花との出会い
2011年3月11日東日本大震災から

4月下旬のこと。東京、神奈川、仙台から車で直接、雨の中、車で花を運んできた人たちがいた。総勢10名。生のバラのアレンジや、チューリップ、カーネーションの切り花を3百本ほど。


私は、これまでの生涯、こんなにたくさんの花を一度に見たことがなかった。我が家の庭は急きょ、花束作りの現場となった。みんなで一緒に避難所を回り、花束を被災者の方々に手渡しした。避難所では拍手で迎えられ、喜んでもらえた。


宅急便で送付されるだけの花を受け入れていた私は、直接、花の贈り主がやってくることは予想外だった。どんな人たちが訪れるのだろう。不安でいっぱいだった。雨の降りしきる中、現れたのは若い人たちのグループだった。初対面の彼らは、一瞬にして花の仲間になった。


一期一会。彼らは花を被災者にお届けし、さっと風のように去って行った。私と会い、被災者に会い、彼らの気持ちがこもった花を残して帰って行った。彼らが遠方より自ら運転して運んできた、暖かい支援の心は、花という形だった。


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