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読書虫。第4回

読書虫。第3回です。

本日の作品はこちら。

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)/海堂 尊
¥500
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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫 (600))/海堂 尊
¥500
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映画・連ドラにもなった「チーム・バチスタの栄光」です。

これは、完全に話題になってから読みました。

ちょうど「医龍」というドラマが終わったすぐ後くらいに知ったので、

そのドラマの影響も少なからずありましたが(笑)


読んでみてまず思う事は、登場人物のキャラ設定がおもしろい、という事。

結構な人数の人間が出てきますが、個性の豊かさでそれぞれが目立ってる。

そして展開がスピーディーで気持ちいい。


ただ、わがままを言わせてもらうならば、もう少しラストにひねりが欲しかった気はしました。

それまでの展開がすごく面白かったので、ちょっと物足りない感は否めなかったかも。


総合点としては、人にも読ませたくなる作品でした。


ごちそうさま(。-人-。)

運命。

結婚した方に、相手を選んだ理由を聞くと、よく

「出会った瞬間に”この人と結婚する”って思ったんです」

とおっしゃいます。


いわゆる、「ピピっときた」ってやつですね。


運命の人に出会った瞬間です。



私も数年前、この「ピピっ」体験をしたことがありました。


大学に入学した頃のことです。

相手はサークルの同期。

眼鏡面の、とっても濃い顔の男子でした。


出会って間もなく、

「私この人と結婚するかもしれん」

と思いました。

恋愛感情とかではなく。

すごく自然に、その人と並んで歩いて、その人の子供を抱いている自分のイメージが思い浮かびました。


後から聞いたら、私のかわいい妹チャンもその彼に会った時、

「あ、この人私の義兄ちゃんになる」

と思ったんだそうです。


でも、その人と私は結ばれることなく終わりました。

付き合う事さえなく、彼は別の女性と結婚して家庭を持ちました。

私も別の人と出会い、付き合って、もうすぐ苗字が変わりそうです。


その人の事を好きだった時間はあったと思うけど、

その人も私を想ってくれていた時期があったと思うけど、

なんかあまりにも近くにいすぎたので、

結局本当のところがわからないまま時間が経ってしまいました。


引きずっているとか、そういうのではなく。

ただ、「運命の人だ」と思っても一緒に生きられない事があるんだな、

と思ったのです。


10年前の私と彼には、確かに同じ未来が存在していた。

気づいたら、自分達でその未来を変えていた。

先に変えたのは私で、それに気づいた彼も違う道を選んで、

再び同じ道の上に立つことはできなかった。


人の運命って不思議だと思う。

結局結ばれなかったのなら、運命の人ではなかったのかもしれない。

そういう事なのかもしれないんだけど。


なんだろう。

自分の生活環境がもうすぐ変わるかもしれないと思うと、

いろんなことを考えてしまいますね。

読書虫。第3回

今回は、映画化が話題になっているコチラの作品。

容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)/東野 圭吾
¥660
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連ドラにもなった、ガリレオシリーズの長編です。

ずっと前から読みたかったのですが、なかなか本屋さんで出会うことができませんでした。

しかしながらこの度の映画化で、超大量に本屋さんに並ぶようになったので、

その勢いに乗って買いました。


感想は、ただ一言あるきり。



おもしろい。



意外すぎるラストに、度肝を抜かれました。

構築した完全犯罪がただ破綻していくだけの話かと思いきや、

予想をはるかに上回る展開でした。

正直、映画見ずに原作読んだ方がいいと思いますよ、みんな。

半端ないから。

絶対2時間という限られた時間の中で表現できるもんじゃないから。


小説を読んで、

「映画も見てみよう」

という気持ちになる作品はたくさんあります。

小説の世界が、映像になっているところを見たい、と思う作品が。

(ちなみに私の経験では、「ダヴィンチ・コード」がそうでした。)

ですがこの「容疑者Xの献身」に関しては、

全く映画への興味は沸きませんでした。

本音言うと、ドラマのガリレオの時点で、

原作にはない女性が主役級で出てきて、

そのせいで主役級のはずの大切な登場人物が隅っこに追いやられているのが

かなり気に入らなかったので(笑)、

当然と言えば当然の反応なのですが。

小説の世界そのままで映画化してくださってるなら見る気もしたかもしれないのですが、

CM見る限りそうではなさそうだったので、どうもね(笑)


いや、とにかくおもしろさ半端ないっす。

ここ最近読んだ中では、おそらく一番面白い作品でした。

東野圭吾さんは、紛れもなく天才だと思います。


絶対お勧めです。