現在東レパンパシフックに出場し、今日12:00から準々決勝の試合予定の大阪なおみ、全豪オープンで優勝して以来、全仏3回戦、全英1回戦、全米4回戦敗退と今一つ精彩を欠いている。世界ランク1位に至るときの、アグレッシブで攻撃的なテニスから守りのテニスになってきているように感じるのだ。

 

飛ぶ鳥も落とす勢いで上昇気流に乗っていた頃のコーチだったサーシャ・バイン氏とのコーチ契約解消、そして新たにコーチに就任した、元ビーナス・ウィリアムの元コーチだったジェンキンス氏とのコーチ契約をも解消したことを明らかにした。コーチの精神的、技術的助言は大きな支えになっただろうが、やはり選手自身のメンタル管理が何より大事である。メンタル面で成長途上にある大坂、その日のコンディションに左右されないのは難しいだろうが、コーチを置かずしばらくは全て自分の判断に任せてやってみるのもいいのではないかと思う。

 

今日の順々決勝の相手はユリア・プティンツエワ(カザフスタン)。世界ランキング36位というこの選手になぜか大坂ホバート1回戦、全英1回戦、ネイチャークラシック2回戦と連敗している。180センチの大坂に対し、相手は162センチと身長やリーチにかなりアドバンテージを持ちながら勝てないのはどこに原因があるのだろう、と思う。いくら強烈なサーブを持っていても、ミスが少なく的確なリターンで応戦できる相手に焦りやイライラは禁物、冷静に自分のテニスをすることが一番大坂に求められる。

 前日の韓国戦の勝敗が今大会の決勝リーグ進出のカギだった、と思う。

7回まで2点リードしてあと終盤2イニングというところで送球ミスによる同点、これが全てだった。韓国に負けたことによって、自力での決勝リーグ進出が絶たたれてしまったのだ。日本がオーストラリアに勝ち、米国と台湾が負けるという条件がそろって初めて日本の決勝リーグ進出が可能となる。そんな他力本願を期待しても始まらない。結果的に日本がオーストラリアに完敗してしまったためにオーストラリア戦が最終試合になった。そしてこの大会5位が確定した。

 

 豪州戦は強風と雨の条件が悪い中でのスタートとなった。初回、1死四球とヒットでランナーを得点圏に置いて石川の一塁ゴロで日本が先制した。ところが2回表豪州は先頭打者がサード石川の一塁悪送球で出塁、さらに4本のヒット、四球などで結局、この回に4点を献上し、1-4と3点をリードされた。この回先発の浅田が降板し、前がマウンドに上がった。

 

豪州の先発ギドワは長身から投げ下ろす力のあるストレートと落ちるボールになかなか連打も四球も奪えず7回を3安打に抑えられた。韓国を予選リーグで1-0で破ったときの先発が同じビドワだったか不明だが、コントロールは米国戦の先発ピッチャーよりまとまっていて攻略しにくいピッチャーだった。気象条件が悪いというのは共通なのでいいわけにはならない。ランナーを置いた少ないチャンスに豪州がそれに応えてタイムリーが出たことが勝利につながった。逆に日本の打線はヒットや四球が単発で打線につながりがなかったこと、このゲームでもエラーが失点につながっている。

 

18連勝を続けてきた米国を予選リーグで倒し、今年こそ優勝をという意気込みだった日本チームだったが、大事なところでのエラーが結局失点に結びつき命取りになったゲームが少なくない。選手選考にもポジションに偏りがあったようだ。、また甲子園優勝の履正社から誰も選ばれてないところも疑問がある。手入れが行き届いた日本のグランドと違って球場の土がデコボコしていてゴロが取りにくいことがエラーに繋がったともいえるが、条件は他の選手も同じ、いいわけにはならない。ベストを尽くしてやった、結果は真摯に受け留め、反省は次回につなげたい。お疲れ様!

 

 

 

一番負けたくない、負けてはならない相手に、しかも二つのエラーがらみで、リードし、エラーさえなければ勝てる試合を落としてしまったのは悔しい。まず最初の誤算は先発佐々木がわずか一イニングで降板したことだ。肝心な韓国戦、出発前につぶした指のマメを再びつぶし、出血したためだ。初回、一人四球でランナーに出すなどコントロールがいいはずの佐々木にしては調子は今一つという感じを受けた。ただ今日の主審、佐々木の低めの球にジャッジが厳しく感じた。

 

韓国先発ソ・ヒョンジュンも背番号1をつけるエース。佐々木同様190センチ近い長身の選手だが、筋肉質の佐々木に対し、やや顔もふっくらしてどっしりした体型のピッチャーだ。スライダーが低めに決まり、ストレートも150キロを超え、なんといっても変化球のコントロールの良さを感じた。

 

佐々木の後を受けて急遽登板したのが西。ストレートに力があるし、スライダーのコントロールもいい。このゲームでは5番打者としてクリンアップに名を連ねているだけに身体的にかなりハードになった。にもかかわらず強打者、巧打者の多い韓国打線を5回までの4イニングを5本ヒットを打たれながらも無得点に抑えた。韓国のエースヒョンジュンも一歩も引かずコントロールよく省エネ投球で六回まで80球前後抑え、0が続く投手戦となった。

 

試合が動いたのは7回表3番韮澤のヒットと6番宮城のヒットで2死ランナー1,2塁で代打8番熊田のヒットで貴重な先制点を挙げ、さらに水上のヒットで2点目を上げた。さらに8回の表ヒットと2つの四球で1死満塁、またとない追加点のチャンスに宮城が最悪のピッチャーゴロ併殺。絶好の追加点のチャンスを逃がしたことが後々大きく響いた。4番手投手として既に2イニング投げた疲れが蓄積し、バッティングの方まで集中できなかったのだろう。

 

いっぽう8回ウラ韓国は2死ながら2,3塁にランナーを置いて5番ナム・ジミンが放ったサードゴロを石川が一塁に悪送球。ランナー二人が生還し、最悪のエラーで同点にされた。あと一イニングを残すだけというところで手痛いエラーが出て追いつかれてしまった。結局、9回は両チームとも得点なく延長タイブレークとなった。

 

1,2塁に走者を置いてのスタート。9回先頭打者森が手堅くバントを決め、2,3塁にランナーをすすめた後、2番武岡の2塁打で2人が生還、4-2と勝ち越しに成功。ところがその裏5番手のピッチャー林優樹が韓国の先頭打者のバントをお手玉し、慌てて投げた送球が悪送球となり、ランナー一人が生還。無死満塁の絶対絶命のピンチで代わった池田は先頭打者を空振り三振、ところが2人目に打者に四球を与え、同点。1死1,3塁で次のバッターが放った打球がセンターへ、。わずかにホームへの送球が間に合わず3塁ランナーが生還、5-4で韓国のサヨナラ勝ち。結局、8回、10回共に一つのエラーが勝負を分けた。僅少差のゲームは往々にしてエラーが命取りになることが多いが、勝てたゲームだけに何とも後味の悪い負け方である。米国、台湾が勝っているだけに日本は厳しい状況に追い込まれた

驚いたのは韓国の選手の球審のジャッジにジェスチャーではあるがクレームをつけるシーンを何度か見受けられた。日本選手は球審のストライク、ボールの判定は大きく外れて自分はボールだと思ってもクレームはまずつけない。ところが彼らは自分がボールと思った球がストライクと判定させると、外角に外れているんではないかとか高いのでは、とジェスチャーでクレームをつける。プロでは時々見られるがU-18ではまずないことだ。こんなところにも彼らの自己主張の強さを感じた。