竜宮城に着いたのだと期待しながら扉を開けましたが…。
その景色は竜宮城でもなんでもないまるで病院のような風景。壁掛けテレビからはお昼のワイドショーが流れていました。
そしてうすうす気づき始めました。入院の現実と、アセンションなんてなかったんだと。
愕然としましたが、まだ幻覚世界から抜けきっておらず、何とかなるかもと希望もありました。
保護室は4日ほどで出て相部屋に移りました。
隣の人とも仲良くなって、雑談を交わしたりしていました。
私は病院に不信感を持っていたので、薬は飲んだふりをしてトイレに捨てていました。
これは全然記憶に無いのですが…、医師の診察の時に「ありがとうの奇跡」の話やアセンションの話を熱心にしていたそうです。
また、子供が成人したら離婚したいと言ったそうで、それを看護師さんから伝えられた夫はとてもショックだったそうです。
つづく。