咀嚼（噛む）回数を増やすだけで、
あごが疲れるだけで何のメリットもないと
思っている方もいるかもしれませんが、
実際には、食べ物をよく噛んで食べることには
身体に多くの良い影響があるんです！
以下では、咀嚼回数を増やすことの
メリットについてご紹介しますね。
噛む回数を増やすと良いことがたくさん
しかしながら、これまでよく噛んで
食べるという習慣がなかった方にとって、
急に咀嚼回数を増やすのは大変な課題です。
そこで、より良い咀嚼習慣を
身につけるためのポイントと、
咀嚼回数を増やすことによって
もたらされる効果について、
以下の5つをご紹介します。
よく噛むメリット １．胃の負担が軽くなる！
1つ目のメリットとして挙げられるのは、
よく噛んで食べることによる唾液の効果です。
実際に、人はよく噛むことで唾液が増えるのです。
唾液の分泌量が増えることによって、
含まれる消化酵素であるアミラーゼの
働きが活発になります。
そして、アミラーゼは消化を助ける効果があるため、
胃の負担を軽減することができるのです。
胃への負担が軽くなることで、
その分のエネルギーは身体の他の部分で
使用することができるようになります。
また、消化に使われなかったエネルギーは
免疫機能に活かされ、
健康維持にも寄与するとされています。
よく噛むメリット ２.虫歯の予防になる
噛む回数を増やすことによる2つ目のメリットは、
虫歯や歯周病の予防効果がある点です。
虫歯予防と聞くと、
多くの方が歯磨きしか方法がないと
思っているかもしれませんが
、実はこれにも唾液が重要な役割を果たしています。
よく噛むことによって分泌される唾液のメリットは、
消化を助けるだけでなく、
虫歯予防にも貢献しています。
また、この効果は虫歯の
初期段階においても効果的であり、
歯の表面を清潔に保つ役割も果たしてくれます。
さらに、唾液は細菌感染を防ぐ効果も持っているため、
歯周病の予防にも期待できるのです。
よく噛むメリット 3.美容効果がある
よく噛んで食べることによる意外なメリットとして、
美容効果も期待できるという点があります。
実は、これも唾液によるメリットなのです。
唾液には、パロチンという成分が含まれています。
この成分は別名「若返りホルモン」とも呼ばれ、
髪の毛の発育や肌の代謝を促進する
美容効果を持っています。
さらに、唾液にはEGF（上皮成長因子）
という成分も含まれています。
EGFは皮膚や骨などの成長と
代謝の調節に重要な役割を果たす
グロースファクターの一つであり、
特に美容効果が期待されます。
このような成分が唾液に含まれているため、
咀嚼回数を増やし、
唾液の分泌が促される環境を整えることが重要です。
よく噛むメリット 4.外見がスマートになる
噛む回数が少なかった生活から咀嚼回数を増やすと、
あごの疲れが多くなる場合もあると思います。
しかし、あごの疲れということは
顔の筋肉を積極的に使っているということでもあります。
そして、このことが小顔効果につながると言われています。
特に女性の中には、
小顔を憧れている方も少なくありません。
よく噛んで食べることで顔の筋肉を使い、
現状よりも引き締まった顔を目指しましょう。
また、よく噛んで食べると満腹中枢も刺激されます。
そのため、満腹感を得やすくなる効果もあります。
特にダイエットをしている方にとっては、
食事制限と併せて咀嚼回数を増やすことで、
より効果的なダイエットができるでしょう。
よく噛むメリット 5.ストレス解消になる
噛む回数を増やすことのもう一つのメリットは、
ストレス解消効果があります。
よく噛んで食べると、
脳内ホルモンの一つであるセロトニンが
分泌されるのです。
セロトニンは心を穏やかにし、
精神を安定させる効果があります。
普段からストレスがたまっている方は、
しばしば過食や暴飲に走ってしまい、
噛む回数を十分に意識しないかもしれません。
もし、そういった経験があるのであれば、
意識的に噛む回数を増やすことから始めてみましょう。
意識してよく噛んで食べることによって、
食事をゆっくりと進め、
気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。
この方法は、心のリラックスを促すためにも有効です！
咀嚼回数を増やすコツ
咀嚼回数について、一口あたり30回、
1日1500回と言われていますが、
慣れていない方にとっては突然咀嚼回数を
変えるのは難しいでしょう。
そこで、咀嚼回数を増やすためのコツをご紹介します。
一口に対する噛む回数を設定する
咀嚼回数が少ない方は、
食べ物を早く飲み込むことが習慣化しているため、
急に噛む回数を30回にするのは難しいでしょう。
ですから、少しずつできる範囲内で
咀嚼回数を増やしていくと良いでしょう。
まずは自分がどのくらい噛んで食べているのかを
意識してみましょう。
自分が通常何回ほど噛んでいるのかを数えてみると、
10回程度しか噛んでいない方も多いです。
もしも10回ほどしか噛んでいない場合は、
まずは意識的にその回数を15回に増やしてみましょう。
15回に慣れたら20回に増やしていき、
段階的に咀嚼回数を増やす習慣を
身につけていくことから始めると、
挫折することなく取り組むことができます。
口に入れる食べ物の量を見直す
食事ごとに噛む回数を増やすためには、
一口あたりの口に含む量を見直しましょう。
一度に口いっぱいの量を含んでしまうと、
噛むのが難しくなり、
食べ物が細かく崩れにくくなったり、
噛む回数が減ってしまったりする原因となります。
それによって、
全体的な咀嚼回数も減少してしまいます。
その場合は、
一口の量を少なくして噛みやすくすると同時に、
口に含む回数を増やすことで咀嚼回数を増やしましょう。
調理方法から工夫してみる
食べ方だけでなく、
調理方法を工夫することも重要です。
例えば、お肉の調理においては、
柔らかくなるようによく煮込むことがありますが、
柔らかく煮込まれたお肉は最低限の咀嚼で
飲み込むことができます。
一方、焼くという調理方法を選んだ場合は、
お肉が比較的に固くなりますので、
噛む回数が増えます。
また、ポテトサラダのような食材は
あまり噛む必要がありませんが、
キュウリやナッツなど噛む必要のある食材と
組み合わせて調理することも有効です。
つまり、柔らかい料理だけでなく、
噛む必要のある料理も
バランス良く取り入れることが重要です。
味だけでなく食感にもこだわって調理することで、
食事の楽しみを増やし、
咀嚼回数も増やすことができます。
そのため、おすすめです。
調理方法から工夫してみる
もし味にも注意を払いたい場合は、
なるべく薄味の調理を心がけましょう。
濃い味付けの料理では
口に入れた瞬間に舌が満足してしまい、
すぐに飲み込んでしまう傾向があります。
しかし、料理を薄味にすることで
食材の本来の味を楽しむことができます。
これにより、よく噛むことが容易になります。
このように、よく噛んで食べる習慣を身につけるためには、
食材の調理方法や味付けに工夫を凝らすことが有益です。
食事の時間をしっかりととる
食事の時間が制約されており、
時間がないため早食いになってしまう方も
いらっしゃるかもしれません。
しかし、食事時間が短いと噛む回数も
減少してしまいます。
もしゆっくりと食事をする時間を確保できない場合は、
よく噛んで食べる時間を確保するために
スケジュールを調整する必要があります。
例えば、朝食の時間が10分しか取れない方は、
通常よりも10分早く起きることで
食事時間を10分増やすことができます。
咀嚼回数を増やすことのメリットを考えると、
このような調整はそれほど難しいことではないはずです。
まとめ
咀嚼回数を増やすことには、
胃の負担を軽減するだけでなく、
美容効果やストレス解消など様々なメリットがあります。
これらの恩恵を受けるためには、
食事の際によく噛んで食べることを意識しましょう！
さらに、咀嚼回数を増やすためには、
噛む回数が増える料理を取り入れたり、
食事時間をしっかりと確保するなどの工夫が必要です。
これらの取り組みによって、
よく噛んで食べる習慣を身につけることができます。
その結果、
さまざまなメリットを享受することができるでしょう。
最後までお読みくださってありがとうございます。