日曜日(7日)に栃木市総合運動公園の荒川沿いに咲く桜を見てきました。もう少しで満開というところでした。

 桜のある荒川の堤塘敷には、平成19年に完成した荒川河川事業の「記念碑」がありました。

 新生栃木市になる前で行政間の連携もあまりなかった「ひと昔前」のことを思いだしました。「水は高いところから低いところに流れる」勝手な解釈もまかり通った時代でした。

 昭和から平成にかけて、西方町、そして、都賀町での「圃場整備事業」が実施され、用排水路が整備されて、大雨による地区内河川の「溢水」はなくなりましたが、水路が改修されていない下流の栃木市内では、上流からの水を飲みきれず「床上浸水」などの水害が発生する事態となりました。

 栃木市内でも「荒川河川事業」が実施され、さらに、市街地の巴波川氾濫防止対策として、事業費総額153億円という大事業の捷水路整備(地下トンネル)が実施されています。

 今後は、捷水路の流出口下流の氾濫が心配になります。

 ちなみに、一級河川「荒川」は、西方町の真名子地先(甘露寺沢・真名子CC付近)に源を発し、通称山田川として流下し、小倉堰から取水された幹線水路「荒川」と合流して、西方地区(本城・元)から都賀町西部、そして、栃木市川原田町の田園地帯を流下し、箱森町の栃木市総合運動公園内で、巴波川に合流する流路延長12㎞、流域面積9.2K㎡の一級河川です。

 巴波川は川原田町の白地沼が水源地となっていますが、実際は小倉堰から取水されている幹線水路(荒川・中川・金井川)のうち、金井川の分水が巴波川になっている現状なので、歴史ある巴波川の水源が分かりづらくなっています。

 

(公園内「荒川」の風景・2024.4.7撮影)

※整備された荒川と7分咲きの桜。

 

(公園内「巴波川」の風景)

※ゆったりと流れる川に「カモ」が遊びます。

この先で荒川と合流です。