9月1日(土)16:10 丸の内TOEI② E-14


”桐島、部活辞めるってよ”を観てテンションが上がっており、映画の日だし、もう1本行っちゃうか、ということで話題の本作を観てみました。


■ストーリー■

芸能界の頂点に君臨するトップスターりりこ。雑誌、テレビ、映画―日本中どこを見ても、りりこ!りりこ!りりこ一色!しかし、りりこには誰にも言えない秘密があった―。

彼女は全身整形。「目ん玉と爪と髪と耳とアソコ」以外は全部つくりもの。

その秘密は、世の中を騒然とさせる【事件】へと繋がっていく―。

整形手術の後遺症がりりこの身体を蝕み始める。美容クリニックの隠された犯罪を追う者たちの影がちらつく。さらには、結婚を狙っていた御曹司の別の女との婚約スクープ!生まれたままの美しさでトップスターの座を脅かす後輩モデルの登場。そして、ついに・・・!

究極の美の崩壊と、頂点から転落する恐怖に追い詰められ、現実と悪夢の狭間をさまようりりこは、芸能界を、東京を、日本中を、スキャンダラスに、めちゃくちゃに疾走する。

りりこが【冒険】の果てに辿りつく世界とは?

最後に笑うのは誰?(公式HPより)


■キャスト&スタッフ■

原作:岡崎京子

監督:蜷川実花

主演:りりこ(沢尻エリカ)、吉川こずえ(水原希子)、羽田美知子(寺島しのぶ)、多田寛子(桃井かおり)


■感想■

とにかく良くない、ひどすぎる・・・。何回も席を立ちたくなったし、我慢して最後まで観たけれど、頭は痛いし気分も悪い。具体が悪くなりました。とにかく演出が下手なんです。


ストーリーは、傑作の原作があるので面白い、はず、なのですが、、、とにかく演出が・・・。


確かに、雑誌やCM等を撮影しているっていう想定のシーンはカッコ良いんです。。。でもね、動き出すと途端にかっこ悪いというか、どうしようもなくなるんです。。。


他の作品では上手く見える役者さんの演技が、ことごとく下手に見える。せっかくのオール・スターキャストが台無しだ・・・。特に大森南朋さんは、超下手にしか見えない。これは役者の責任じゃない。監督の力量が原因です。

何だよ、あの棒読みにしか聞こえないセリフは!人間としておかしいんです。あの人物が言わないようなセリフを、無理やり言わせてるからあんなに悲惨な状況になるんだよ!


原作と同じセリフを言わせたんじゃダメなんですよ!マンガで文字で読むのと、実際に人間が声に出すのでは全然違うんです、それが解ってない!人間が言う用に作り変えないから、こんな感じでとても人間が話す言葉としておかしいセリフになってしまうんですよ・・・。


シーンとしても演出が下手すぎる。一例。水原希子が雑誌の表紙に選ばれて、キレたエリカ様が屋上で泣く一連のシーン。演出が下手すぎて、映画内で劇を行っているのかと思った位です・・・。

また、中途半端にカッコつけようとしてるから、本来原作漫画で伝わってきたものがぼんやりしてしまってるのも許せないです。バイオリンかなんかが鳴っているだけで展開されるシーンの退屈さにもめまいがしました・・・。


見どころは、エリカ様の裸のみ!そんだけ!!


フォローって訳じゃないけど、この映画の写真集が出ているのですが、見たことありますか?

蜷川実花写真集 ヘルタースケルター HELTER-SKELTER MIKA NINAGAWA ”という写真集です。俺、これを見て驚きました。なんと、この写真集、しっかりと”ヘルタースケルター”してるんです!!映画本編では全く満足できなかった俺ですが、この写真集は素晴らしいんですよ。ちゃんと、”ヘルタースケルター”そのものが表現できている、と思いました。最初っから映画じゃなくてこの写真集だけだったら、俺、大満足で大絶賛してましたよ!


満足度:13%

写真集の満足度:100%


スズタカ☆ほぼ週刊・映画日記☆

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