vol.610
赤字に苦しむ会社のお助け相談役
株式会社シー・エス・ブレイン
代表取締役
鈴木伸治(すずきしんじ)です
3月決算の上場企業の株主総会は
佳境をむかえています
多くの会社は好決算を発表し
株価ものきなみ上昇
いいことばかりといった感じですね
この業績の立役者である経営陣
に対して
われわれ庶民からしたら驚くような
高額の役員報酬が支払われています
みなさんご存知 トヨタ自動車会長の
豊田章男氏の役員報酬は16億円
同社社長の佐藤恒治氏は就任1年目で
約6億円
1億円を超える役員報酬をもらっている
上場企業の役員は
有価証券報告書にて開示される
のですが結構な人数が該当します
もちろんテスラのイーロン・マスク氏
のように8.8兆円なんていいう
ある国の国家予算レベルに相当する
役員報酬をもらう人もいるわけですから
それに比べれば全然高くはありませんが
拝金主義といいますか
日本企業のスタンスもかなり
アメリカナイズされてきましたね
中小企業の社長もそれに感化されて
よし俺も役員報酬を大幅にあげてやろう
なんて意気こんだもものの その結果
会社の決算は赤字
これでは意味がありません
中小企業のコスト構造は
そのほとんどが人件費です
その中でも多くを占めるのが
意外と役員報酬なんですよ
そこに気付ていない社長が結構いる
んです
だからといって今度は役員報酬を
大幅に引き下げて
なんとか利益を確保したとしても
社長個人の生活費などがまかなえず
貸付金が発生してしまっては
これも意味がありません
結局 役員報酬と貸付金の合計額が
実質的な役員報酬になるわけですから
銀行からみれば利益の水増し
悪くいえば粉飾決算と受け取られます
このように会社決算と役員報酬は
かなりの割合で連動しています
ですから役員報酬が金額的に多いとか
少ないではなく
きちんと事業計画をたて
赤字にならないレベルで
かつ貸付金を発生させないような
役員報酬額を決定する必要があります
本日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます