vol.601
 
赤字に苦しむ会社のお助け相談役
株式会社シー・エス・ブレイン
代表取締役
鈴木伸治(すずきしんじ)です
 
 
 
決算対策として役員賞与を
支給しましょうウインク
 

ん?何を言ってるんですか?
 

役員に対する賞与なんて
税務上経費にならないでしょう
 

従業員への決算賞与の間違い
じゃない
 

いえいえきちんと手続きをすれば
可能ですよ爆笑
 
 
おっしゃるとおり


役員に対する賞与(臨時の報酬)
税務上経費にはなりません
 
 
なぜなら社長自身の賞与を自由に
決めることができれば
利益操作が簡単にできるからです
 
 
ですが
 
役員それぞれの賞与の


支給時期と支給金額
 
 
をあらかじめ決めておき
税務署に届け出をしておけば
経費として認められるんですウインク
 
 
これを

 
事前確定届出給与
 

といいます

 
この届出はいつまでに提出するのか
といいますと一般的には

 
決算期末から2ヶ月以内に開かれる
定時株主総会の開催日から1ヶ月以内
 

ざっくり決算日後約3ヶ月以内


になります
 
 
 
 
ここでこんな疑問がわくかと
思います🤔
 
 
そんな早い時期に役員賞与の
支給時期や支給金額を決めて
決算対策なんていえるの?
 
 
決算近くになり今期の業績が
良ければ

当初どおり役員賞与を支払うこと
はできるが

悪ければ全額を払うことができない
 
 
そこで決算月に300万円支払う予定
だったけれども100万円を支払う
ことにします
 
 
これはダメなんです🙅‍♂️
支払った役員賞与100万円は税務上
経費にはなりません
 
 
ならばいっそ0円つまり支給しない
これはOKです🙆‍♂️
 
 

ということは事前に


決算調整に相当する金額


を役員賞与(事前確定届出給与)として
とりあえず申請しておくことが
ポイントですウインク
 


事前に申請だけはしておき
決算月に
 

100%支給か0%支給か
 

を決定しますウインク
 
 

また役員が複数人いた場合
役員それぞれに支給金額を決めること
ができますから
 

たとえば

社長300万円 専務200万円
取締役100万円

と申請しておき
決算予想が思わしくなかった場合
 
社長0円 専務0円 取締役100万円
 
のように支給すれば100万円は
税務上経費になります

 
このように

 
決算月に役員賞与(事前確定届出給与)
を支払う計画をたてて事前に申請して
おく
 

ことは決算対策になります
 
 
おわかりいただけたのでは
ないでしょうか爆笑